ブルーオーシャン戦略とは?成功事例と取り入れ方を解説

もしあなたが、競争の激しいビジネスにウンザリしているのであれば、ブルーオーシャン戦略を取り入れることをおすすめします。

ブルーオーシャン戦略を取り入れることで、自分だけの新たな市場を生み出し、無駄な争いをせずに成功を収めることができます。

また、現在は人々の価値観が多様化し、既存の戦略では勝ち残れない状況です。なので、新たな価値と市場を創造する、ブルーオーシャン戦略は今最も重要な戦略と言えるでしょう。

あなたのビジネスにもこの戦略を取り入れ、敵が存在しない市場で独り勝ちを収めませんか?

そこで今記事ではブルーオーシャン戦略について、取り入れ方と成功事例を含め詳しくお伝えします。

ブルーオーシャン戦略とは?

ブルーオーシャン戦略とは、激しい競争下にある既存の市場「レッドオーシャンから抜け出し、競争のない新しい市場「ブルーオーシャンを開拓する戦略です。

成功するためには、既存のルール上で大勢のライバルに打ち勝つよりも、新しい市場を開拓し競争から抜け出す方が効率的です。

例えば、参加人数が0人の大会があるとします。そこにあなたが一人だけ出場すれば、あなたは競うことなくこの大会の優勝者になれるのです。

自分だけの市場を創造し、無駄な争いをしないで勝つ。それがブルーオーシャン戦略のキモと言えるでしょう。

ブルーオーシャン戦略の必要性

ブルーオーシャン戦略は、現在の日本でも必要性を増しています。

まず、テクノロジーの発展により様々な商品、サービスが生まれたことで、かつてないほど新しい市場を見つけやすい状況です。

例えばインターネットの普及により、数多くのビジネスモデルが生まれ、私たちの生活を豊かにすると同時に、ビジネスに参入する間口も広げてくれます。

しかし、それにより人々の求めるものも多様化し、既存の戦略では生き残れない不確実性の時代であるとも言えるのです。

なので、時代に取り残されないためにも、新たな価値と市場を生み出す、ブルーオーシャン戦略が必要なのです。

レッドオーシャンから抜け出し、ブルーオーシャンを切り拓くには?

テクノロジーの発展と不確実性の時代の到来によって、ブルーオーシャンを切り拓く必要があることを理解していただけたと思います。ここでは、ブルーオーシャンを切り拓く方法を説明します。

バリューイノベーションを確立する

バリューイノベーションとは、「価格の低下」と「価値の向上」を同時に実現させることです。

コストが高く必要性の低い要素をバッサリと切り離し、代わりにこれまでなかった新たな要素を取り入れます。そうすることで低コスト化と同時に価値の向上を実現します。

ブルーオーシャン戦略を成し遂げた企業として最も有名な、シルク・ドゥ・ソレイユを例に出しましょう。

シルク・ドゥ・ソレイユは当時サーカスでは欠かせない存在であった、ライオンや象、スター・パフォーマーといった高コストの演者の出演を廃止し、代わりに知的洗練度や芸術性といったパフォーマンス面を追求しました。

これにより、これまでにないサーカスの形を創造し、低コスト化と新たな客層の取得に成功したのです。

このバリューイノベーションの確立こそが、レッドオーシャンからブルーオーシャンに移る際の最も重要なカギとなります。

4つのアクションを実行する

ブルーオーシャンを創造するには、「取り除く」、「減らす」、「増やす」、「創造する」という、4つの項目をあなたのビジネスに当てはめてください。低コスト化と価値の向上を実現するヒントが、具体的に見えてきます。

取り除く

既存の商品やサービスには、単に常識とされているだけで、さほど効果的でない要素も多いです。そういった物を取り除くことで、新たな要素を取り入れる空間を作ることができます。

減らす

お客さんのことを考えすぎて、余計な要素を付け足している場合もあります。そういった要素を商品、サービスから減らすことで、無駄な出費を抑えることができるのです。

増やす

お客さんが本当に必要としていることを考え、これまで以上にその要素を増やします。飲食店であれば、更においしさを追求したり、安さを追及したりすることです。

創造する

ライバル会社が提供していない要素を創造し、お客さんに新しい価値を与えます。これにより、新たな市場を開拓し、既存の市場から抜け出すことができるのです。

「取り除く」と「減らす」で無駄とコストを減らし、「増やす」と「創造する」で価値を高める流れとなります。

特に重要なのは、「取り除く」と「創造する」で、この2つのアクションを突き詰めることで「既存のルール上での競争」という価値観から抜け出し、新たな市場を創造することが可能となるのです。

ブルーオーシャン戦略の事例

ここまでブルーオーシャンを生み出す方法を説明しました。しかし、ブルーオーシャンを生み出したことで本当に成功を手に入れることが出来るのでしょうか?

ここではブルーオーシャンを生み出したことで成功を手に入れた企業と、その事例を紹介します。

ユニクロ

防寒用下着として、冬には欠かせないユニクロのヒートテック商品。実はブルーオーシャン戦略の実例としてもよくあげられます。

ヒートテックは防寒用下着としての機能性はもちろん、これまでの防寒用下着にはなかった「ファッション性」も追求し、幅広い客層から支持を得ました。

それまでの防寒用下着は、分厚くゴワゴワしており、お世辞にもオシャレな物とは言えませんでした。

しかしヒートテックは暖かさはそのままに、生地の薄さとシンプルなデザインを追求することで、オシャレに敏感な若者層の支持も取得したのです。

また、ヒートテックは製造から販売まで全て自社で行っています。これにより低コスト化も実現し、新たな市場の創造に成功したのです。

Docomo

あなたはdocomoのiモードを覚えているでしょうか?

iモードは携帯電話とインターネットを世界で初めて融合させた、革新的なサービスです。

携帯電話の「使いやすさ」と「持ち運びやすさ」に着目し、メール機能、天気予報、ニュースといったインターネット機能を融合させました。

それにより、必要な情報を手軽に得ることが可能となり、若者から年配層までインターネットを「なくてはならない」存在へと引き上げることに成功したのです。

携帯電話とインターネットの融合に機能を絞り、社会現象を巻き起こしたiモード正にブルーオーシャン戦略を成功させた事例と言えるでしょう。

JINS

「メガネ業界の非常識」と言われながらも、現在どの街でも見かけるメジャー眼鏡ブランドに成長したJINS。その成功もブルーオーシャン戦略の事例として挙げられます。

JINSは既存のメガネには無い様々な機能を備え、メガネ業界の常識を打ち破りました。

例えば、PCから発せられる「ブルーライト」や「花粉」を防ぐ機能をメガネに取り入れ、既存のメガネ業界にはなかった「視力の悪くない人」という需要を掘り起こしたのです。

また、ビジネスにおいて命ともいえる、顧客情報の管理を取り除き、低コスト化も実現しています。

メガネは頻繁に取り換える物ではないので、一人のお客さんがメガネ店に訪れる頻度は高くありません。なので、顧客情報の重要性はそこまで高くないと言えるのです。

このことからも、JINSの成功の土台にはバリューイノベーションの構築があることがわかります。

ブルーオーシャンが血に染まったら?

一度確立したブルーオーシャンは、非常に強固で模倣者を阻む壁も高いです。しかし、どんな物にも寿命があります。いずれは模倣者達が現れ、血に染まっていくでしょう。

そういった状況を切り抜けるには、争いに参戦するのではなく、バリューイノベーションを実施し、再度新たな価値を付け加える必要があります。

模倣者たちの争いに巻き込まれ、創始者まで共倒れになるほどバカな話はありません。市場の寿命を見極め、新たな逃げ道を作る方が合理的です。

appleを例に出すと、ipodを発表しデジタル音楽市場におけるブルーオーシャンを開拓し、模倣者が現れると、それに電話とインターネットを融合させたiPhoneを発売し、新たなブルーオーシャンを創造しました。

つまりブルーオーシャンは創造してからも、努力、改善を怠らず、常に新しい市場へ目を光らせておく必要があるのです。

まとめ

ブルーオーシャン戦略とは、自分だけの市場を創造し、無駄な争いをせずに成功を手に入れる戦略です。それを実現するためには、古い考え方を捨て、新たな可能性に目を向けることが重要となります。

あなたのビジネスには「周りがやっているから」という理由だけで、ダラダラと続けていることはありませんか?

さほど効果の無いものに、高いコストをかけてはいませんか?

もしあれば、今日限りできっぱりと辞め、新たな価値を生み出すことに全力を注ぎましょう。

それが、あなただけのブルーオーシャン創造に繋がります。ぜひ参考にしてみてください。

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ゼロイチ㍿ 代表┃一般社団法人日本セールスプロモーター協会 代表理事┃YouTube6.4万人┃ゼロ起業副業アカデミー運営┃法人2社経営┃中卒→累計20億┃