大山です、
うちのおばあちゃん、
昔からちょっと口うるさかったんです。
「宿題やったと?」「手は洗った?」
「ちゃんと目を見て話しなさい」
まあ、よくある“ばあちゃんテンプレ”ですよね。
でも、、そんなおばあちゃんが言った、
忘れられない一言があります。
それが、、
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「おまえの字は、かたい!」
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……いや、クセ字とか、
書きなぐってるって意味じゃないんです。
おばあちゃんは、
漢字が多いことに怒ってたんです。
たとえば、
ぼくが小学3年生のときに書いた作文。
>「私は昨日、友達と図書館に行きました。」
>「読書感想文を書くために本を探し、
>目的の書籍を確認しました。」
これを読んだ、
おばあちゃんが言いました。
>「そんなに“確認”って言わなくても、
>“本を見つけました”でいいんじゃない?」
と。
たしかに、そりゃそうだ(笑)
小学3年の文章に「確認」って…重たいですよね。
今思えば、、
うちのおばあちゃん、
コピーライター才能説あります。
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文章が“かたい”と読まれない
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コピーライティングで大切なのは、
「いかに正しいか」じゃなくて、
「いかに伝わるか」。
でも、自分の文章が読みにくいって、
なかなか気づけないんですよね。
だって、書いた本人は
ぜんぶ“わかってる”から。
でも、読み手はそうじゃない。
初見でズラッと
漢字だらけの文章を見た瞬間、、、
脳が「読むのめんどくさそう」
と判断してスルーされてしまう。
せっかくいいこと書いてても、
読まれなきゃ意味がありません。
実際、“読みにくさ”の8割は
漢字密度からきてるらしいです(※当社調べ)
……いや、完全にウチ調べなんですが(笑)
でも、体感として
「読みにくい文章=漢字まみれ」って、
けっこうありませんか?
たとえば、文章の「ひらがな率」って
聞いたことありますか?
・小説やエッセイ:ひらがな率40〜50%
・ビジネスメール:30〜40%
・法律文書:20%
この数字が低いほど、
読みにくいって感じたことあると思います。
読者の『脳みそに負担をかけない』という点で、
「漢字をひらく技術」めちゃ重要です。
とはいっても、、
ぜんぶひらけばいいってもんじゃない。
これもまた難しいところで、
「必要なところまでひらく」
と 、文章がフニャッと
軽く見えてしまうんです。
たとえば、
「行動」「決断」
「責任」「戦略」
などの、重みが必要な言葉。
「成果」「信用」「契約」
などの、“信頼を伝える場面”です。
こういうところまで
「こうどう」「けつだん」と書いてしまうと、
読者の印象としては「なんか軽いな…」と感じてしまう。
だから大事なのは、
「ひらく」か「閉じる」かの判断力。
そして、“漢字をひらく”技術ですが、
声にすると凄くイメージしやすいです。
・「実施します」→お役所感
・「やります」→人間味
・「確認しました」→報告書感
・「見ました」→友だち感
文章も、声と同じで、
“どんな温度感で伝えたいか”を決め
調整していく必要があります。
んで、、結論なんですが、、
うちのおばあちゃんは、正しかった。
ってことですね(笑
・「ひらく」ことで読まれやすくなる
・「閉じる」ことで信頼や重みが出る
この両方を使い分けることで、
伝わる文章って成り立ってるんだなと。
うちのおばあちゃん、
今はもう天国にいますが……
やっぱり、すごかったなと。
最後に、、あなたも
自分自身にこう問いかけてみてください。
「文章、ひらいている?」って。
一度、自分が書いた文章を
“ひらがなフィルター”で見直してください。
・読者が、読みやすいか?
・内容が、軽すぎてないか?
・逆に、硬すぎてないか?
この「ちょっとした意識」で、
あなたが書く文章の印象は大きく変わる。
そして、それがそのまま、
反応率に直結してきます。
あなたの文章も、
『もっとやわらかく、もっと伝わるものへ』
まずは、ひらくことから始めてみてください。
ゼロイチ株式会社
大山祐矢
(福岡:糸島オフィスより)
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