このサイトを見ているあなたは「場所、時間にとらわれることなく自由に働きたい!」とお考えではないでしょうか? 現代ではインターネットの普及により、自宅でも働いて報酬を得ることができます。育児や介護などの理由で、外に出て働けない方にとっては非常にありがたいですよね。
そこで出てくるのが、「ランサーズ」や「クラウドワークス」といったクラウドソーシングサービスです。しかし、いくら自由に働けると言っても、これらクラウドソーシングサービスでは、稼げるのか・稼げないのか気になりますよね。
題名のとおり、結論から言うと「たくさん稼ぐことは難しい」です。そこで本記事では、クラウドソーシングサービスの中でも人気のあるWEBライターに特化して、なぜクラウドソーシングサービスでは稼げないのか、その理由を以下の順番で説明します。
- ランサーズ・クラウドワークスとは?
- ランサーズやクラウドワークスのWEBライターは稼げるのか?
- ランサーズやクラウドワークスのWEBライターが稼げない理由
- どうすれば稼げるライターになるのか?
あなたが稼げるライターになりたいのであれば、本記事の内容はぜひ最後までご覧になってみてください。
ランサーズ・クラウドワークスとは?
はじめに、よく耳にする「ランサーズ」や「クラウドワークス」とは一体どんなサービスのことなのでしょうか?
クラウドソーシングサービスのこと
ランサーズ・クラウドワークスとは、日本でクラウドソーシングサービスを提供する大手2社の名称です。クラウドソーシングサービスとは、オンライン上で仕事をしてほしい人(依頼者・クライアント)と、仕事をしたい人(受注者・ワーカー・メンバー)を効率よく繋いでくれるサービスのことを言います。
クラウドソーシングサービスの大きな特徴は、インターネットさえ繋がればどこでも仕事ができることです。よって、育児や介護などの理由により外で働けない方や、働く時間・場所に縛られない自由なワークスタイルを希望する方にとって重宝される新しい雇用形態として、大きく注目されています。
図引用元:株式会社クラウドワークス決算説明資料
上図は、2018年3月末時点のクラウドワークスグループ全体ユーザー数の推移です。図を見てわかるように、クラウドワーカーは年々上昇しています。これにより、「時間・場所にとらわれずに働きたい」というニーズは年々高まっていることがわかります。
出来る仕事の種類
ランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングサービスでは、どのような仕事ができるのでしょうか。出来る仕事の種類には、以下のようなものがあります。
- ホームページ作成・WEBデザイン
- アプリ・スマートフォン開発
- ライティング・記事作成
- ロゴ作成
- WEB開発・システム設計
- データ作成・入力
- 翻訳・通訳サービス
大きなカテゴリで分けると以上のようになりますが、もちろんこれ以外にも多くの仕事が存在します。クラウドワークスを例に出すと、仕事カテゴリの数はなんと200種類以上です。初心者でもできる案件から高いスキルを必要とする案件まで、その種類は多岐に渡ります。
自分の得意分野を生かし、好きな時間・場所で働くことができるため、今後もクラウドソーシングサービス利用者は増えていくと言えるでしょう。
ランサーズやクラウドワークスのWEBライターは稼げるのか?
ランサーズやクラウドワークスでライティング・記事作成の仕事を請け負う場合、稼げるのか稼げないのか気になりますよね。結論から言うと、残念ながらたくさん稼ぐことは難しいです。では、その理由について図を見ながら説明したいと思います。
図引用元:株式会社クラウドワークス決算説明資料
上図は、2016年2月に株式会社クラウドワークスが公開した決算説明資料です。図の左側のグラフから、2015年10月から12月までに月収20万円を超えたクラウドワーカーは111名ということがわかります。また、2015年12月末時点のユーザー数は79.5万人でしたので、割合でいうと全ユーザーの約0.014%です。
さらに右側のグラフでは、月収20万円を超えたクラウドワーカーの職種・年齢構成の内訳をグラフで表しています。これより、最も多い職種は、「ITエンジニア」で38.3%、その次が「web制作」で(27.7%)、次いで「デザイナー」(23.7%)となっており、残念ながら「ライター」はたったの3.6%です。
つまり、WEBライターとしてランサーズやクラウドワークスで月収20万円以上稼ぐことは、現実的に相当難しいことがわかります。
ランサーズやクラウドワークスのWEBライターが稼げない理由
では、なぜランサーズやクラウドワークスでWEBライターはたくさん稼げないのでしょうか? この項では、その理由についてお伝えします。
文字単価が低い
稼げない大きな理由の1つとして挙げられるのが、文字単価が低いことです。ランサーズやクラウドワークスでライティング・記事作成の案件を見てみると、文字単価の低さに驚きます。
受注できる記事の文字単価は0.1円~3円以上と様々ですが、一番多いのは0.5円~1円の案件です。文字単価の高さに合わせて記事作成の難易度があがるため、誰でも書ける体験談やアンケートのお仕事は文字単価が低くなります。逆に、専門的な内容やリサーチが必要な記事であれば文字単価1円以上となることが多いです。
たとえば、月収20万円を目標にした場合、文字単価0.8円2,000文字の記事を1日あたり何記事書けばよいか計算してみましょう。
・1か月を30日と考えた場合、1日当たりの報酬額目安
200,000円 ÷ 30日 = 6,666.66667円
・1記事当たりの報酬額
文字単価0.8円 × 2,000文字 = 1,600円(実際には手数料がかかるのでこの金額より低くなります。)
・1日あたりに文字単価0.8円2,000文字の記事作成数
6,666.66667円 ÷ 1,600円 = 4.16666667記事
これらの式より、月収20万円稼ぐには、文字単価0.8円2,000文字の記事を1日あたり約4記事書かなければいけません。文字数にすると1日あたり8,000文字です。
プロのライターとして食べていくために必要なライティングスピードは1時間に800文字以上と言われています。仮に1時間あたり1,000文字書けたとしても、8,000文字となると1日8時間パソコンに向き合い記事を作成することになります。
そして、これが1か月休みなく毎日続くうえに、常に仕事を獲得し続けなければなりません。これでは精神的にも肉体的にも辛いでしょうし、あまり現実的ではありません。
良い案件だと契約するのが難しい
文字単価が高く、比較的書きやすい内容の案件の場合、契約することが難しいです。応募者が殺到し競争率が激しくなるからです。
たとえば、あなたが仕事を発注する側(クライアント)だとします。もし、あなたが発注した仕事にたくさんの応募がある場合、同じ報酬を払うのならなるべく経験豊富で信頼できるライターに頼みたいと思いますよね。
つまり、ある程度の実績やスキルが無ければ、そもそも高い単価の仕事は取れません。仮に、コツコツ低単価の仕事をこなし実績をつけたとしても、実績のあるライバルが多ければ多いほどあなたが採用されるという保証はないのです。
また、年々クラウドソーシングサービス利用者が増えている現状を考えると、今後もライバルは増えていくことが予想されます。
報酬額から手数料を取られる
ランサーズやクラウドワークスは、あくまでもネット上で仕事のマッチングを行う仲介会社なので、システム利用者は報酬額の一部を仲介業者に払わなければなりません。よって、報酬額が多ければ多いほど仲介業者に払う金額も増えることになります。
以下は、ランサーズとクラウドワークスの手数料比較です。(※月額利用料はかかりません)
報酬額と手数料の計算例については下図を参照ください。
図引用元:クラウドワークス
このように見ると、手数料だけで意外と多くの金額を取られますよね。前述したように、クラウドワークスで月収20万円以上稼いでいる人がほとんどいない現状をみると、報酬を得ているほとんどの人が10%~20%の手数料を払っているということになります。
とはいっても、この手数料を払っているからこそ、営業の手間をかけることなく案件を獲得できたり、クライントから確実に報酬をもらえたり、といったメリットもあります。システムを使う以上、手数料を払うことは仕方のないことだと言えるでしょう。
以上が、WEBライターがランサーズやクラウドワークスで稼げない理由です。まとめると、ランサーズやクラウドワークスといったクラウトソーシングサービスは以下のような方に向いています。
- WEBライターとして実績を作りたい人
- 本職が他にあり、小遣い稼ぎ程度に稼ぎたい人
- 月に数万円程度稼げれば十分な人
よって、「クラウトソーシングサービス1本で生計を立てたい」という方には不向きだと言えます。
どうすれば稼げるライターになれるのか?
では、どうすれば1日中執筆作業に追われることのない、効率よく稼げるライターになれるのでしょうか?
フリーのセールスコピーライターになる
もし、あなたが効率よく稼げるライターになりたいと思うのなら、フリーのセールスコピーライターになることをおススメします。フリーのセールスコピーライターとして成功することができれば、少ない労力でより多くのお金を稼ぐことができるからです。
セールスコピーライターとは、お客さんに商品を売ったりお問い合わせをさせたりするための文章を書く職業です。クライアントが持っている商品・サービスの「チラシ、広告、セールスレター、LP(ランディングページ)、DM(ダイレクトメール)」といった文章を書き、売上額に応じて報酬をいただきます。
セールスコピーライターはまだまだ世間での認知度が低く、数も少ないのが現状です。そのため、ライバルも多くありません。
なぜ少ない労力で稼げるの?
では、なぜセールスコピーライターになると少ない労力で効率的に稼げるのでしょうか。その理由について以下で説明します。
理由① 自分の書いた文章が資産となる
セールスコピーライターは、クライアントとの報酬形態の種類によって、自分の書いた文章が資産になります。クライアントとの報酬形態は以下の3つです。
- 単発報酬型(1回のみ決まった報酬額が支払われて終わり)
- 成果報酬型(売上額に応じて売上の何パーセントかを支払ってもらう)
- 継続報酬型(月額制のように毎月決まった額を支払ってもらう)
2番目「成果報酬型」の報酬形態の場合、あなたの書いた文章によりクライアント商品の売上が上がれば上がるほど、入る報酬額も多くなります。
たとえば、売上の20%を報酬として支払ってもらう場合、100万円売れたら20万円、200万円売れたら40万円というようにあなたの手元に報酬が入ります。また、その商品がロングセラーとなれば、長期間あなたは不労収入を得ることになるのです。
一方、クラウドソーシングのWEBライターが書いた文章は資産にはなりません。文章を書き終えたらクライアントに提出し、報酬をもらったらそこで終わりです。つまり、いくら一生懸命書いても、その文章はあなたのために稼ぎ続けてはくれないのです。
ただ当たり前ですが、成果報酬型は結果を出せなければ報酬は入ってきません。はじめは単発報酬で仕事を受け実績を積み、結果を出せるコピーライターになってから成果報酬型へと移行していくのがおススメです。
理由②自分で報酬を決められる
しっかりとスキルを身に付け、結果の出せるセールスコピーライターになれば、自分で報酬額を決めることができます。クライアント側からしても、実績があり信頼できるセールスコピーライターであれば、多少高い金額を払ってでも仕事を頼まない理由がないからです。
そもそも、腕の悪いコピーライターと腕の良いコピーライターでは、同じ商品についてのセールスレターを依頼した場合、最終的な売上額が5倍、10倍と変わることはよくあります。よって、最終的な売上額を考えると、多少高い金額を払ってでも腕の良いコピーライターに頼んだほうが、最終的にクライアントが得られる利益も増えることになるのです。
また、フリーのコピーライターはクラウドソーシングとは違い、クライアントと直接契約をします。そのため、手数料は取られません。売上額に応じて報酬を得られるという面も、フリーのセールスコピーライターになる大きなメリットと言えます。
ただ、報酬を自分で決められると言っても、常識の範囲というものがあります。成果報酬の場合であれば、目安として売上の20%程度をもらうのが理想でしょう。
理由③ 1文字1000円以上という高文字単価も可能
理由①で説明した「成果報酬型」の場合、商品が売れ続ける限り収入が入ってきます。よって、結果を出すことができれば、1文字あたり1,000円以上という高文字単価も可能です。
たとえば、商品を販売するためのセールスレターを2万文字で書き、1,000万円の利益が出たとします。すると、1文字あたりの単価は500円、さらに売上が2,000万円にあがれば文字単価は1,000円になります。よって、結果を出し続けられるセールスレターを書くことができれば、文字単価1,000円以上というのは夢ではありません。
これは、クラウドソーシングではあり得ない文字単価の高さです。少ない労力で最大限稼ぐためにもセールスコピーライターは最適の職業であると言えますね。
まとめ
本記事を読んでいただければ、「ランサーズ」や「クラウドワークス」だけで生計を立てるのは、現実的に厳しいということがおわかりいただけたと思います。ライターとしてクラウドソーシングサービスを利用する場合は、報酬目当てではなく「実績作りのため」と考えたほうが良いでしょう。
そこで、もしあなたがライターとして効率よく稼ぎたいと思うのなら、セールスコピーライターを目指すことをおススメします。セールスコピーライターは、自分が書いた文章が資産になる「資産ストック型ライター」とも呼ばれます。
毎日執筆作業に追われるWEBライターより、書いた分だけ自分の資産となるセールスコピーライターを目指す方がずっと効率よく稼ぐことができますよね。あなたもセールスコピーライターになり、1文字単価1000円以上のライターを目指してみてはいかがでしょうか?
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