コピーライティングとは?セールスコピーの種類や基本、基礎知識

コピーライティングとは

あなたは、「コピーライティングとはなに?」と聞かれたら、すぐに答えることができますか。正直、言葉を聞いたことはあっても、明確に答えられる人は少ないと思います。

そこで本記事では、コピーライティングに重要な以下のポイントをご紹介します。

  • コピーライティングとはなにか
  • コピーライティングの種類
  • コピーライティングの基本構成

基本を学ぶことは一番大事です。本記事の内容は、セールスコピーライティングを学ぶうえで、大事な基礎知識を得ることができます。内容をよく読んで、絶対に覚えておきましょう。

コピーライティングはものを売る文章

コピーライティングとは、一言で言うと「ものを売る文章のこと」です。

コピーライティングの、コピーとは「広告文」、そしてライティングは「書くこと」を意味します。よって、コピーライティングは「ものを売る文章」という意味になります。

コピーライティングは、チラシ・DM(ダイレクトメール)・新聞・テレビCM・インターネット上の広告など、日常生活のさまざまな場面で使われています。

商品についての情報を消費者に伝えるときは、コピーライティングが必要不可欠です

コピーライティングがなければ商品やサービスは売れない

コピーライティングがなければ商品やサービスを売ることはできません。

なぜなら、コピーライティングがあることで初めて消費者は、購入したい商品の情報を得ることができるからです。

たとえば、あなたが生命保険に入りたいとします。そしてあなたは今、2種類の生命保険のチラシを見ています。

1枚目のチラシ

  • 月々の保険料
  • いつまで払い続けるのか

以上の2つだけです。

2枚目のチラシ

  • 月々支払う保険料
  • 掛け捨てか積立タイプか
  • どのような病気になるといくら保険料が下りるのか
  • 死亡保障はいくら下りるのか
  • いつまで払い続けるのか

このように、保険についてたくさんの情報が載っています。

あなたなら、どちらの保険に入りたいと思いますか? おそらく誰もが2枚目のチラシの保険に入りたいと思うのではないでしょうか。

消費者は、買いたい商品の情報が十分に説明されている商品を買いたいと思います。なぜなら、購入したい商品についての疑問や不安を取り除いてくれるからです。消費者は、疑問や不安が残ったまま商品を買いたいとは思いません。

よって、コピーライティングは、商品を売る際には絶対に必要なものになります。

コピーライティングの種類

コピーライティングとは、ものを売る文章であることがわかりました。この項では、コピーライティングの種類について説明します。

コピーライティングは、主に以下の3種類に分けることができます。

  • イメージ広告のコピーライティング
  • ウェブ広告用のコピーライティング
  • セールスレターのコピーライティング

では、それぞれの種類について詳しく説明していきます。

イメージ広告のコピーライティング

1つ目は、イメージ広告のコピーライティングです。イメージコピーを使うことによって、商品や会社をより多くの人に知ってもらうことができます。

なぜなら、イメージコピーは、覚えやすいフレーズを使うからです。一度聞いたら忘れないくらい人々の記憶に強烈に残すことができます。

たとえば、以下のようなフレーズです。

  • 「ん〜っ不味い!もう一杯!」(キューサイの青汁)
  • 「すぐおいしい、すごくおいしい」(チキンラーメン)
  • 「お、値段以上。ニトリ」(ニトリ)
  • 「セブンイレブンいい気分」(セブンイレブン)

イメージコピーは、商品を購入してもらうというよりも、商品の認知度を上げる・良いイメージを持ってもらうことが目的です。

そのため、コピーの効果がどのくらい売上に結びついているかどうかわかりにくいです。よって、広告費を抑えたい中小企業ではあまり使われることはありません。イメージコピーは、ある程度の売上規模(数十億以上)がある企業で使われることが多いです。

ウェブ広告用のコピーライティング

2つ目は、ウェブ広告用のコピーライティングです。

ウェブ広告とは、インターネットのウェブサイトやメールに掲載されている広告のことを指します。企業がインターネット上で、閲覧者に向けて商品を宣伝するために使います。

ウェブ広告は、宣伝から商品購入までの一連の流れをウェブ上で完結できる便利さがあるため、多くの企業が使用しています。

ウェブ広告の例として、代表的なものを6つ紹介します。

  1. バナー広告
  2. リスティング広告
  3. アフィリエイト広告
  4. SNS広告
  5. 動画広告
  6. メール広告

では、順に説明していきます。

バナー広告

ウェブ広告の中でも一番わかりやすいのが、バナー広告です。バナー広告とは、Yahoo!のトップ画面の横枠に掲載されている広告のことです。バナー広告は、リンク付けされた広告画像をクリックするによって、広告主やオンラインショップのウェブサイトに誘導されます。

リスティング広告

リスティング広告とは、ネットユーザーがGoogleやYahoo!などでキーワード検索をした際に、そのキーワードに連動して表示される広告のことです。

リスティング広告は、検索結果上の広告枠に表示されます。テキスト形式で、「タイトル」、その下に「ウェブサイトのURL」、「説明文」の3種類が並びます。これをリスト状に並べていることから、リスティング広告と呼ばれます。

また、リスティング広告は、他の広告に比べて商品の成約率が高いと言われています。

理由としては、

  • 掲載する側が、キーワードを選定して広告を載せられる
  • 広告文をある程度自由に設定できる
  • 地域や広告配信時間、曜日や配信デバイスが選べる
  • ユーザーが検索したものを広告枠に表示するため、そもそも興味を持ってもらいやすい

などがあげられます。

リスティング広告は、キーワード単位で広告を掲載できるため、検索キーワードに含まれるユーザーの興味・関心に直接ターゲティングできます。

キーワード検索したユーザーのニーズを理解した広告を出せば、高い確率で顧客を獲得することができるでしょう。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とは、「成果報酬型の広告」のことをいいます。

アフィリエイトとは、あなたのサイトやブログで広告主の商品を紹介し、それを見たユーザーが商品を購入した場合に、広告主から報酬を受けられる仕組みとのことです。

広告は通常、広告枠に掲載されるだけで広告費が発生します。しかし、アフィリエイト広告は掲載されるだけでは、広告費は発生しません。

その広告に対してアクション(購入・資料請求・会員登録など)が発生した際に、初めて費用が発生する広告のことをいいます。クリックされただけでは費用は発生しません。

たとえば、あなたがクレジットカードを作成したいとします。そして、インターネットで欲しいクレジットカードの情報を調べます。

あなたは、サイトでクレジットカードについての情報を得たあと、「クレジットカードの登録はこちらからできます」というようなリンクが貼ってあるのを見たことはないでしょうか。

このリンクがアフィリエイト広告として掲載されている場合、あなたがこのリンクからクレジットカードを作成すると、サイトの情報提供者に報酬が入ります。これがアフィリエイト広告です。

アフィリエイト広告は、アクションが起きない限り報酬が発生しないため、広告主は費用を抑えることができます。そのため、多くの企業で利用されています。

SNS広告

SNS広告とは、facebookやLINE、Twitter、InstagramなどSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)と呼ばれる媒体を通して、ソーシャルメディアへ情報を広めるための広告のことです。

ユーザー同士の共有や拡散により、うまくいけば自動的に広告が広まっていきます。

SNS広告は、アカウントの基本情報をもとに「関東地域の人だけに出したい」「20代の女性だけに出したい」など、広告の内容により出したい人をある程度絞り込むことができます。

また、SNS広告では、「いいね」を押したfacebookページなどのアカウントの趣味趣向を判定して広告を出すことも可能です。

各SNSは、今や莫大な数のユーザーが登録しています。今や、SNS広告は通常の運用ではなく、広告媒体として注目されています。

動画広告

動画広告とは、YouTubeなどの媒体に、動画コンテンツを投稿するものです。

たとえば、あなたがYouTubeでお気に入りの動画を再生したとき、動画が始まる前にテレビCMのようなものが流れているのを目にしたことはないでしょうか。これが動画広告です。

動画広告は、ユーザーにわざざわ広告をクリックしてもらう必要がないので、見てもらいやすいです。しかし、ユーザーにとっては、みたい動画の前に時間が拘束されるので、広告に対しマイナスイメージを持たれてしまう可能性があります。

メール広告

メール広告とは、電子メールを使った広告のことを言います。

メール広告には、以下の2種類があります。

  • メールマガジンのヘッダーやフッターに広告文とリンクを掲載するもの
  • ユーザーの趣味趣向を登録してもらい、それに会った広告メールを送るもの

メール広告は、広告主からすると、ユーザーに直接情報配信ができて素早い反応が期待できます。しかし、インターネットが普及してから効果は下降気味です。

以上が、ウェブ広告6つの代表例になります。

インターネットで商品を買うことは今や当たり前の時代です。店舗まで行く手間がなく、便利であるため、インターネットなしでは、もはや生活できません。

特に若い世代は、スマートフォンを持っているため、インターネットをよく使います。

企業は、ターゲットにあったインターネット広告を利用することで、商品の売上が何倍も変わることがあります。そのため、非常に有効な宣伝方法であると言えます。

セールスレターのコピーライティング

3つ目は、セールスレターのコピーライティングです。セールスレター とは、商品を売るために消費者に読んでもらう手紙のことです。

セールスレターのコピーライティングは、消費者に対し、「お問い合わせ・注文・見積もり・来店・資料請求など」の反応を得ることが目的です。

セールスレターの内容が素晴らしいと、値段が高い商品でも飛ぶように売れます。また、セールスレターのあるなしで、売上が5倍10倍と変わることもあるのです。

では、なぜセールスレターはこんなにも消費者の反応を得ることができるのでしょうか。

それは、セールスレターのコピーライティングは、人間の行動心理に基づいて書かれているからです。

人間の行動心理とは、以下の通りです。

  • 人間が行動する際の心理
  • 人間の思考のクセ
  • 人間の脳の働き
  • 人間の本能的な欲求

セールスレターでは、このような行動心理を考えながら書くことで、より消費者の心理に響く文章を書くことができます。

たとえば、 あなたはカバンが欲しいとします。ネットショッピングでカバンを検索し、詳しく説明されているページを読みます。

そのとき、あなたはいますぐカバンが必要なわけではないのに、思わず購入ボタンをクリックしてしまったことはないでしょうか?

これは、そのページが人間の行動心理に基づいて書かれているからです。

このように、行動心理に基づいて書かれた文章は、消費者の心理を「今すぐ買いたい!」と変えてしまうことができるのです。

商品を買ってもらうには、誰かが商品について話して説明するか、文章を書いて説明する以外ありません。

セールスレターのコピーライティングは、人間の行動心理に基づいて、文章で商品の説明をします。

コピーライティングの基本構成

セールスレターを書こうと思っても、実際どのように書けばいいのでしょうか。白紙の用紙にセールスコピーを書こうと思っても、何から書けばいいのかわかりませんよね。

実は、セールスレターのコピーライティングには型があります。この型に沿って書くことでセールスコピーを書くことができます。

コピーライティングの基本構成は、以下の4つの要素で成り立っています。

  • キャッチコピー
  • ボディコピー
  • クロージングコピー
  • 追伸・まとめ

では、順番に詳しくお伝えします。

キャッチコピー

まず、キャッチコピーとはタイトルのことを指します。キャッチコピーは、ユーザーの興味を惹きつけて、続きを読んでもらうことを目的とします。

キャッチコピーに興味を持ってもらえないと、そもそもコンテンツの中身をみてもらえません。消費者が気になり、どうしても見てしまうような興味を惹きつけるタイトルにする必要があります。キャッチコピーは、人の欲求に訴えるようなフレーズにするとよいと言われています。

たとえば、以下のようなものです。

  • 「飲むだけダイエット!1か月でー5キロの減量に成功した方法」
  • 「手取り15万円の会社員が、3か月で毎月20万円の不労所得を得る方法」

消費者はキャッチコピーをみて、コンテンツの内容をみるかどうか判断します。それゆえ、キャッチコピーはコピーライティングの命と呼ばれるほど重要な部分になります。

ボディコピー

ボディコピーとは、本文のことです。キャッチコピー(タイトル)に興味を持ってくれた人が読んでくれます。購入してもらいたい商品の詳細などを説明する部分です。

この本文を読んでもらえないと、ユーザーに商品の詳しい内容は伝わりません。要するに買ってもらえないのです。

たとえば、前述の「飲むだけダイエット!1か月でー5キロの減量に成功した方法」というキャッチコピーを例にした場合、「どのようにして30日で5キロ痩せたのか」を詳しく説明するところになります。

この本文を読むことで消費者は、具体的に「何を飲めば、1か月で5キロ痩せることができたのか」を理解することができます。そして、「この方法なら私でもできそう!」と思ってもらうのです。

ボディコピーでは、消費者の疑問や悩みにすべて答えられるようにすることが重要です。なぜなら、前述したように、消費者は商品に対し、疑問や悩みが残ったままでは購入してくれないからです。

疑問や悩みをすべて取り払い、商品に対して「信頼」・「安心」を持ってもらうことで、消費者は安心して購入することができます。

クロージングコピー

クロージングコピーは、読んでいる人に「買うか」「買わないか」最終判断してもらう部分です。つまり、ここで価格を提示します。

そして、クロージングコピーでは、商品を買ってもらうために、お客様の気持ちを後押しする必要があります。

なぜなら、 人間はどうしても結果を後回しにする習慣があるからです。

たとえば、あなたの傘が壊れてしまい、新しい傘が欲しいとします。しかし、この先雨の予報がしばらく無さそうであれば、「今日買わなくてもいいか」「雨が降りそうになったときに買えばいいか」となったことはありませんか。

このように人は、やることを先送りにしてしまうクセがあります。つまり、必要に迫られないと行動しません。

クロージングコピーは、読み手のこの「あとでやればいいか」を「今すぐやらなきゃ」に変える非常に大事な部分になります。

購入を促すためには、クロージングコピーの部分で、締め切りや数量限定など、すぐに行動を起こしてもらえるような文章を書く工夫が必要です。

追伸・まとめ

追伸・まとめは、「オファーの内容のまとめ」や「最後に最も伝えたいこと」、「念を押しておきたいこと」などを書くところです。具体的には、商品のメリットや読み手・商品に対する販売者の思いをここで伝えます。

8割の人はキャッチコピーを見た後に、追伸(最後の文)をみると言われています。

なぜなら、読み手は文章の中身より最初に結論を知りたがるからです。よって、追伸はヘッドコピーの次に読まれる確率が高い部分であり、非常に重要な部分になります。

たとえば、あなたは本屋で本を立ち読みする際、「タイトルをみたあとに中身を流し読みし、最後の追伸・あとがきを読む」という経験はないでしょうか。

読み手は、キャッチコピーで興味を持ったあと、追伸・まとめで商品のメリットや販売者の商品に対する思いをみます。そこで興味をもち、初めて文章全体をみてくれる可能性が高くなるのです。

よって、追伸・まとめは、キャッチコピーの次に重要といわれるほど大事な部分であると言えます。

まとめ

いかがでしたか? 本記事は、以下の3点についてお伝えしました。

  • コピーライティングとはなにか
  • コピーライティングの種類
  • コピーライティングの基本構成

一言で、「コピーライティング」といっても種類があり、それぞれ用途や目的が異なります。明確に違いがわかるようにしておきましょう。

何事も学ぶときには、基本が大事です。根がしっかりしている木は、倒れません。それは、コピーライティングを学ぶうえでも一緒です。

これからセールスコピーライターの勉強をはじめようと思っている方は、コピーライティングについての基礎をしっかり身につけてから、色々な知識をつけるようにしましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

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ゼロイチ㍿ 代表┃一般社団法人日本セールスプロモーター協会 代表理事┃YouTube6.4万人┃ゼロ起業副業アカデミー運営┃法人2社経営┃中卒→累計20億┃