コロナ禍による収入の減少や働き方改革などですでに副業をしている人、これから副業をして、収入を増やそうと考えている人も多い事でしょう。
しかし、やってみたら
- 思った以上に難しかった
- 寝る時間が減って疲れが取れない
- なかなか良いものが見つからない
などの悩みに苦しんでいる人も多いのではないでしょうか。収入を増やしたい、その気持ちはとてもよくわかります。しかし、無理な副業をして体や精神を破壊してしまったら、意味がありません。治療費などで大切なお金や、時間とやる気も失ってしまいます。「収入を増やす」ことは、もちろん大切です。
ですが、それよりも大事なことは、「支出を減らす」こと。収入が増えても支出も増えるようではいたちごっこです。どんなに大きな金額を稼いでも支出をコントロールできなければ、本当の意味でのお金持ちとは言えません。そこで、今回は「節約」をテーマに誰でもできる効果的な節約法5選を紹介をします。
自分のお金の使い方や日々の行動パターンを見直し、お金に振り回されない人生を手に入れたい方は最後までご覧ください。誰もが今すぐに取り組めるファイナンシャルリテラシーをお届けます。それではさっそくスタートします。
【1:固定費の見直し】
まず一つ目は、支出の大きい「固定費」の見直しです。固定費といってもいくつかありすが、
- 比較的すぐに見直しできるもの
- 思い切って処分したら節約につながるもの
これら2つをご紹介します。
①通信費・格安SIMに変更する
一つ目はすぐに通信費であるスマートフォンを「格安SIMに変更する」これは今や節約の代表格となりました。格安SIMとは、ドコモ・au・ソフトバンクの大手キャリアよりも格安で利用できるスマホサービスのことです。
2020年の緊急事態宣言を境に、テレワークや外出を控える人が増えたため、自宅にWi-Fiを接続する家庭が増えました。Wi-Fiがある人は、わざわざ家でスマホのデータ通信量を使用する必要が無いため、ほとんどのスマホデータ通信量を使い切れていません。
事実、2020年12月におこなった市場調査の統計によると、月々の通信量は3GB以下で生活している人が6割との結果が
出ています。そのデータから見ると、20GBなどの大容量プランはほぼ必要ないでしょう。
ほとんどの場合、今お使いのスマートフォン端末をそのまま引き継ぐことができます。格安SIMの一番のメリットは、月額料金が断然安い事です。プランにもよりますが、大手キャリアよりもスマホの月額料金を1,500円~3,000円ほど安くすることが可能です。
また、格安SIMは少ない通信量プランから選べます。そのため、毎月使い切れないデータ容量に余分な支出をすることはありません。格安SIMにすると今までのキャリアメールは使用できなくなるデメリットもあります。
しかし今は、Gメールなどのフリーメールが自由に作れますし、LINEも使用できます。契約時によくある「2年縛り」もありません。さらに、電気料金とセット割引プランなどもあり、電気料金まで値下げすることが可能です。これを機に、断然安い格安SIMに変更することをおすすめします。格安SIMにするだけで、年間3万円ほど節約できますから。
②生命保険料の見直し
固定費で見直すもの二つめは「生命保険料」。「いつ入院するかわからないし、ガンにも備えなきゃ」と将来の医療費が心配で、高い生命保険料を支払っている人は多いのではないでしょうか?
しかし、日本のすべての国民が加入している「健康保険」はかなり手厚く保障されています。適用となる治療には、実はがんも含まれています。つまり、3割負担の世代は、がん治療も3割の自己負担で済むのです。また日本では、同じ月の1カ月間の医療費が高額になった場合に、「高額療養費」という給付制度が使えます。
この制度を使うと一般的な年収の人が総医療費が約100万円かかったとしても、最終的な自己負担は約9万円ほどで済みます。ただし、普通分娩や美容整形、先進医療にかかる費用などは該当しないので注意してください。
とはいっても、ほとんどの医療費に適応しています。日本の健康保険はかなり手厚いといえるでしょう。さらに、会社員や公務員の人は「傷病手当金」という制度があります。ケガや病気で連続3日会社を休むと、4日目から給料の約3分の2を受け取ることができます。会社員や公務員は、この制度のおかげで収入がゼロにはなりません。
しかも最長1年6ヶ月間給付されます。このように、日本の健康保険制度はかなり充実しているのです。わざわざ手数料が高く、掛けた全額が戻りにくい生命保険を付ける必要はないと言っていいでしょう。「いざという時のため」、という気持ちは良くわかります。いつ何が起きてもおかしくないです。
それなら、生命保険への支払いより、損害保険に回す、貯蓄にまわすなどして、手元に現金を残すことを優先したほうが役立ちます。将来に向けて必要なのは、保険ではなくて現金です。
③固定電話を捨てる
固定費で見直すもの三つめは、「固定電話を捨てる」あなたはご自宅の固定電話、頻繁に使っていますか?総務省の調査で2019年における個人のモバイル端末の保有状況は
・「スマートフォン」の保有者の割合が67.6%
・「携帯電話・PHS」が24.1%
スマホ・携帯電話を合わせると保有率が91.7%です。そう!今は個人のスマートフォンへ直接連絡するのがほとんどです。そのため、固定電話がないと困るという事態はほぼ無いでしょう。例えばNTTの固定電話から、1日約5分間の電話をかけたとしても、通話料と基本料金込みで年間約88,000円もかかります。
セールスの電話や「オレオレ詐欺」の電話がかかってくる心配もあります。普段使わない固定電話に基本料金を支払うより、思い切って完全解約してみてはいかがでしょうか。ちなみに解約工事費は無料のところがほとんどです。
④テレビを捨てる
固定電話に続いて、思い切って捨てると節約になるもの、「テレビを捨てる」という選択もあります。テレビを捨てれば、NHK受信料金も解約でき、節約につながります。
テレビの電気代が
- 年間約7,200円
- NHK衛星契約、地上契約含む場合は年間24,185円、
- NHK地上契約のみですと年間13,650円
テレビを捨てれば、1年間で約2万~3万円近く節約になります。現在はスマホで日々のニュースなど情報がすぐ手に入ります。テレビを見ている時間が1日トータル2時間だとして
- 1年で約730時間
- 日数に換算すると約30日
約1ヶ月間丸々テレビに時間を割いていることになります。その時間で、読書や運動、副業の勉強をする。ゆっくりお風呂に入り早く寝て疲れを取る。このように、自分への投資と思って有意義な時間に変えていくのも節約のひとつです。
いかがですか。毎月の固定費は生活費を大きく占めています。これらを見直して、大幅な支出を抑えていきましょう。
【2:税金の支出を抑える】
続いて、「確実にできる節約法5選」のふたつめは「税金の支出を抑える」です。税金は国民が必ず納めなければならない義務ですが、少しでも納める金額をお得にしたいですよね。お得にできるおすすめな方法が二つあります。
①ふるさと納税
一つめは「ふるさと納税」です。ふるさと納税とは、自己負担額が実質2,000円で自分のふるさとや応援したい自治体にお金を寄付する仕組みのことです。これにより住民税と所得税の控除や、豪華な返礼品が受け取れるなど、とてもお得な制度です。控除を受けるためには、原則として確定申告をする必要があります。
しかし、寄付先が5自治体以内の場合は確定申告が不要です。「ワンストップ特例制度」という住民税が控除される制度があります。これは確定申告の必要がない給与所得者、特に会社員におすすめです。寄付をして返礼品をもらう、寄付金が税金から控除されるなど、地域貢献をしてお得な節約をしていきましょう。
②国民年金をまとめて支払う
次に、税金の支出を抑える方法二つめは「国民年金をまとめて支払う」方法です。自営業者、20歳以上の学生の人向けですが、国民年金保険料を前納すると割引になります。6か月、1年、2年と前納ができ、最大で約15,000円の割引と大きな金額です。支払いにクレジットカードも使用可能で、カード会社によってはポイントやマイルが貯まります。
ただし、注意点もあります。
前納を希望する場合は
- 事前申請がある
- 支払いは一回払いのみ
という点です。
2年前納の場合は、一気に40万円近くの支払いになります。クレジット払いも限度額のチェックをしておきましょう。一度に支払える余裕がある場合は、前納がお得です。必ず支払う義務がある税金。ふるさと納税や、前払いすることでお得になり、払い忘れも防げますのでおすすめです。
【3:買物はキャッシュレス決済】
税金を抑える続いて、普段の買い物でできること、「確実にできる節約法5選」の三つめは「買物はキャッシュレス決済をする」です。キャッシュレスとは、現金を使用せずにクレジットカードやQRコード決済などで買物をすることです。
生活費をクレジットカードやQRコードで支払う大きなメリットはポイントが貯まることです。まず、毎月の家賃や光熱費などの固定費をクレジットカード払いにすると、効率よく着実にポイントを貯めることができます。貯まったポイントを電子マネーにチャージしたり、アイテムに交換したり、キャッシュバックを受けることができます。
これは現金払いにはないメリットの一つです。また、紛失や盗難時にすぐに止められる利点もあります。万が一の時には損害額を保証してもらえるので安心です。支払額も、WEB明細でいつでも確認できるので、管理がしやすいです。
そして、スマホ決済の「QRコード決済」。PayPayやLINE Payなどのアプリを読み取って支払いをする方法です。これはスマホ1台で決済でき、QRコードとクレジットカードを連携させることで、ポイント還元率がアップすることがあります。
さらに割引やクーポンも多く、それらを上手く使えば大きな節約につながります。支払いもスムーズでスマホさえあればOKです。しかし、QRコード決済が使えないお店もあります。使用する際は、事前にQRコード決済ができるか、そしてスマホの電池がきれていないかの確認をしましょう。
【4:コンビニで買物しない】
さきほどキャッシュレスでの買い物がお得とお伝えしました。今はコンビニやスーパーでキャッシュレス化が進んでいます。しかし、注意していただきたいことがあります。それが「確実にできる節約法5選」の四つ目、「コンビニで買い物しない」です。
コンビニは24時間営業のうえ、最低限の生活必需品も揃います。宅急便依頼や税金の支払い、チケットの発券、公的書類も受け取ることができます。現代の生活では欠かせないお店ですよね。
しかし、コンビニは、基本的に定価販売です。スーパーに比べると、仕入れの数も少なく、24時間営業の光熱費や人件費のコストも多くかかります。そのため商品の値下げができません。さらに、「ついで買い」をしてしまう仕掛けがたくさんあります。
レジ横のひきたてコーヒー、唐揚げやポテト、パッと手に取れるところに小分けされたお菓子など、ついつい手が伸びてしまう心理効果を突いています。このように、定価金額の買い物、ついで買いなどを頻繁にすると、どんどん出費がかさんでしまします。
1度の買い物で500円使ったとして、週に3回だとしても、月に約6,000円。年間にすると約72,000円もコンビニの買い物だけにお金を使っていることになります。お金を節約することに焦点を置くなら、できるだけお得に購入できるスーパー、薬局で買い物をしましょう。
店内ATMの手数料がムダ
さらに、コンビニ店内には手軽にお金を引き出せる、便利なATMがあります。財布を開けて現金が少ない、足りないという時は誰にでもあると思います。忙しい現代人にとって、24時間利用できるATMはいざという時に大変便利です。
しかし、使用している銀行によってはATMの手数料が最大330円もかかります。これは2021年4月1日から改定された金額です。一回現金をおろすのに、手数料330円とは高いですよね。500mlのお水が3本買えてしまいます。仮に、月3回使用したとすると月の手数料は990円。
年間に換算すると手数料だけで11,880円もかかってしまいます。普段は銀行や郵貯が開いている時間に利用しましょう。コンビニでATMを利用する場合は、どうしても必要な時以外は避けましょう。
タバコを買わない(禁煙をする)
そして、コンビニにタバコだけを買いに行く人も多いと思います。これは喫煙者向けになりますが、2020年10月1日からたばこの税率が引き上げられ、一部の銘柄を除き、1箱につき50円値上げされました。540円の銘柄は、1日に1箱吸う人だと約1カ月のタバコ代金は1万6200円、年間で換算すると19万円を超えてしまいます。タバコ代だけで年間約20万円です。
2019年度の国税庁の統計によると、20代男性の給料手取り1ヵ月分は、平均21万円でした。禁煙することで、約1カ月の給料を節約できるということです。タバコはどうしてもやめられないという人は多いと思います。しかし「百害あって一利なし」と言われるとおり、やめれば健康と節約の両方を手に入れることが出来ます。
これを機に本数を減らしていく、禁煙をすることをおすすめします。コンビニは現代人にとって無くてはならないお店ではあります。24時間いつでも買い物ができるという利便性にお金を払っていると言ってよいでしょう。
しかし、あらゆる手数料を必要以上に支払ってしまう可能性があります。それは非常にもったいないことです。必要最低限の場合を除き、コンビニでの買い物は控えましょう。
【5:不要品はリサイクルする】
そして「確実にできる節約法5選」の五つめは、「不用品はリサイクルする」です。2020年4月の緊急事態宣言以降、リサイクルショップへの持ち込みやメルカリ、ヤフオクなどのフリマアプリの活用頻度は増加傾向にあります。身の回りの不要品を断捨離し、捨てずにリサイクルをして節約に繋げる人たちが増えました。フリマアプリは自由に価格設定ができ、高価買取も期待できます。
出品方法もわかりやすく、手軽に利用できるのがメリットで、人気の高い販売方法です。しかし、出品したものがいつ買取りされるかわからない、というデメリットがあります。一方、リサイクルショップの買取はフリマアプリと違い、
一括でまとめて売りたい場合や大きな荷物を売りたいときにとても便利です。直接店舗への持ち込みや、出張買取も対応してくれます。
値段は相場の価格での買取になるため、
- 思ったより値段が低い、
- まったく値段がつかない
こともあるかもしれません。
しかし、一気にリサイクルをしたい時には非常に便利な方法です。自分が使わなくなった物でも、他の人にとって必要な物、役立つ物かもしれません。ただ捨てるのではなく、上手にリサイクルをして、身の回りのものや余分な出費をスッキリさせましょう。
【まとめ】
いかがでしたか。「節約」といっても、ケチケチして生活を切り詰めるのではなく、まずは大きな固定費を見直して、ムダな支払いを確実にカットする。そして自分にとって本当に必要なもの、大切なものだけを見極めて残す。これを意識するだけで、手元にお金を残すことはできます。
そして、大事なことは節約で浮いたお金を未来に投資すること。書籍、セミナー、講座などの学びに自己投資を行い、あなたの人生が花開く扉を自ら開けてほしい。そう強く思っています。学ぶ意欲はあるけど、参加費などのお金がネックになっている人を数多くみてきました。
今回お伝えした節約法から、
- 固定電話を解約する
- 年金まとめ払い
- テレビ(NHK)を捨てる
- タバコを禁煙する
- コンビニでの買い物をやめる
- コンビニATMを使用をしない
をするだけで、約42万円の節約になってきます。お金がないと諦めることはせず、まずは毎日のお金の使い方を見直し自己投資できるお金を生み出してください。節約から、あなたの人生がより良くなることを願っています。
この記事を動画にしました。ぜひ見てみてください。
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