その忙しさ、本当に必要ですか?

大山です、

仕事(タスク)に追われ、
やるべきことがどんどん増え、
気づけば、息をつく間もない。

「毎日忙しい、、
時間がまったく足りない…」

こう感じている人は
少なくないと思います。

でも、、

「その忙しさ、
本当に必要なものでしょうか?」

もしかすると、、、

自分で「忙しさ」を
作り出しているかもしれません。

大事なことに集中できず、
どうでもいいタスクに追われている。

優先順位が曖昧で、
どれも中途半端に手を出してしまう。

結局、、なにも進んでいない。

僕達は、「忙しい」
その感覚に安心感を覚えます。

何かをしている。できている。
だから、前に進めている。

そんな充実感に浸り、
本当に必要なことが
見えていなかったりするんです。

これを変えるために
必要なのは「本質を見極める力」です。

とてもわかりやすい
エピソードがありますので
その話を伝えます。
1982年、アメリカで
「タイレノール事件」
と、呼ばれる事件が起きました。

ジョンソン・エンド・ジョンソンが
販売していた鎮痛剤タイレノールに
毒物が混入し、7人の命が奪われた事件。

この衝撃的な事件は、
同社にとって存続の危機を意味しました。

消費者の信頼は一気に崩れ去り、
メディアからの批判も殺到…。

もちろん、売上は激減し、
多くの課題が山積みしていました。

しかし、、、

ジョンソン・エンド・ジョンソンが
最優先したのは、

「顧客の安全を守る」

という、たった一つの行動でした。

全米で販売されていた
タイレノール製品を自主回収し、
新たな安全基準を導入しました。

さらに、、

徹底した調査を行い、
消費者に安全性を保証しました。

これには莫大なコストがかかり、
大きな損失になりました。

ですが、、

「顧客の安全を守る」

という本質的な行動が、
『失われかけた信頼』を
徐々に取り戻していったのです。

このエピソードから
学んで欲しいことは、、

「目の前のすべてに手を出すのではなく、
最も大切な1つを選ぶ」

という、勇気ある『決断力』です。

この考え方は、
あなたの日常やビジネスにも
そっくりそのまま応用できます。

たとえば、

あなたの仕事や生活を
振り返ってみてください。

次々に降ってくるタスクに追われ、

「何を優先すればいいのか」

が、曖昧になっていませんか?

忙しさに流されていると、
本当に大切なことを見失い、

『成果が出ない行動』

に、時間を奪われてしまいます。

では、どうすれば
「本質」を見極められるのか?

まずは、都度都度、
自分に問いかけること。

「これは本当に必要なことか?」
「今やるべき理由は何か?」
「これをやらなければ、どんな影響があるか?」

この質問をするだけで、
意外や意外、、

「やらなくてもいいこと」

が、見えてきます。

そして、、、

「やらないこと」を決めると、
自然と「やるべきこと」だけに
集中できるようになります。

今日のやるべきことを
3つ書き出してみてください。

その中で最も重要な1つを選び、
それ以外は、後回しにする。

成果に直結する仕事や、
目標達成に最も近づく行動を
優先してみましょう。

その1つに全力を注ぐだけで、
忙しさの中にあった曖昧さが消え、
自然とやるべきことが明確になります。

タイレノール事件での
ジョンソン・エンド・ジョンソン社が
社会に示したのは、

「何をやらないか」を決め、
本質に集中することの大切さです。

だからこそ、、

あなたのビジネスや日常でも、

「すべてをやろうとしない」

という、勇気が必要です。

実は、これには
とても勇気がいります。

なぜなら、僕らは

いろんなことをやりたいと思うし、
いろんなことをやろうと思えば
できると思うから。

そんな中でも、

「すべてをやろうとしない」。

だからこそ、一度、真剣に、
自分に問いかけてみてください。

「今やっていることは、
本当に必要なことなのか?」と。

ゼロイチ株式会社
大山祐矢
(福岡:糸島オフィスより)