マーケティングという言葉は頻繁に聞きますが、Webマーケティングはあまり聞きなれない方もいますよね。インターネット時代の今、Webマーケティングの時代と言っても過言ではありません。上手く活用し、ライバルと差をつけることも可能になります。
ここでは、誰にも聞けないWebマーケティングの基礎から実践の方法まですべてをわかりやすく公開します。Web(インターネット)上で商品・サービスを提供している企業・個人の方は、ぜひ取り入れて欲しい施策です。
Webマーケティングを上手く活用することで売上・集客アップの手助けしてくれることでしょう。
Webマーケティングとは
まず、マーケティングとは「セールスしなくてもモノが売れる状態にすること」です。たとえば、多くの人に自社の商品・サービスを知ってもらうために集客する施策、集客したお客さんに行動してもらう施策、新規客をリピーターに繋げる施策などがあります。
このように、集客から最終的には何もしなくても売れる状態にするまでの施策(工程)を作る戦略と言い換えることもできます。
Webマーケティングとは、主にWeb(オンライン)上のマーケティングのことです。WebサイトやECサイト(オンラインショップ)などに用いられます。Webを使った集客・売上アップのために行う施策や作戦です。
Webマーケティングの重要性
あなたは、電子商取引の市場を知っていますか?電子商取引とは、Web(インターネット)上で、商品・サービスを売買することです。今では、企業だけでなく個人でも商品・サービスを売買することが可能な時代になりました。
経済産業省が行なった調査によると、平成28年の通販サイト(ネットショッピング)などのBtoC(消費者向け)の国内市場規模は、約15.1兆円です。インターネットを使った市場は、年々拡大しています。
理由としては、スマートフォンの普及やいつでも手軽に商品を購入できるといったネットの利便性が知られてきたことが考えられます。今後もWebを使った商品・サービスの需要は増えていくでしょう。
それと同時に、参入が相次ぎライバルが多くなります。その中でいかに、自社の商品・サービスを購入してもらうか、があなたの未来を左右します。ただ単に、「Web上で商品・サービスを提供すれば売れる」という考えは、捨ててください。
最終的なゴールである、「自社の商品・サービスを買ってもらう」までの過程を考える必要があります。
- Webを使った市場規模は年々拡大している
- 一方で、参入が相次ぎライバルが多い
- ただ単に「Web上で提供すれば売れる」という時代は終わった
このような理由からWebマーケティングの重要性は非常に高まっています。
Webマーケティングの利点
通常のマーケティングとは違い、Webマーケティングには4つの利点があります。
- 費用対効果が正確にわかる
- 低コストで始められる
- ターゲットをより効率的に絞れる
- どの企業も活用できる
それぞれお伝えします。
1.費用対効果が正確にわかる
費用対効果とは、支出した費用により得られる結果という意味です。コストパフォーマンス(コスパ)とも言われます。
たとえば、お金を払い広告を出した場合「どれほどのアクセスがあったのか?」「どれほどの売上に繋がったのか?」という結果(費用対効果)がWebマーケティングでは、正確に分かります。
費用対効果が正確にわかれば、様々なテストも可能になりどの施策がベストなのかが把握できるのです。
2.低コストで始められる
Webマーケティングは、低コストでも始められます。中には、無料でできる施策もあります。
自社サイトを作る場合、月に数百円~数千円でできます。また、フェイスブックやインスタグラム、ツイッターなどのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)、アメーバブログなどは無料です。
どの企業(個人や中小企業)も多額のお金をかけることなくWebマーケティングを取り入れることができます。
3.ターゲットをより効率的に絞れる
普通の広告とは違い、Web広告ではターゲットを絞って広告を出すことが可能です。
たとえば、「セールスコピーに興味がある20代の男性」というように絞り込んで広告を出すことができます。ユーザーの地域、性別、年齢、興味、関心ごとなどを絞ってターゲットに正確にマーケティングすることができます。
チラシやポスティングなど不特定多数に広告を出した場合、1000枚配っても1件の反応があれば上出来です。1000枚配っても反応が無い場合が多いでしょう。また、配る人の人件費、チラシの作成代、印刷代、紙代などを考えるととても効率が悪いです。
それに比べると、Webマーケティングは、ターゲットをより効率的に絞れます。ローコストで効率良くアプローチできるのです。AI(人工知能)の発達により、今後はもっと精密になることが期待できます。
4.どの企業も活用できる
Webマーケティングは、ネットビジネスだけでなくどの企業も活用できます。1人1台以上スマートフォンを持つ現代です。Webマーケティングを使わない手はありません。
Webマーケティングは、「インターネットを使ったネットビジネスだけ活用できる」と思っている方も多くいます。実は、美容室や居酒屋などインターネットを使わないリアルビジネスにも活用することが可能です。ブログやSNSに自社の情報を書くだけでも広告になります。チラシを書くよりもはるかに短い時間でできますし、労力もかかりません。
ここで一度「Webマーケティングの利点」をまとめます。
- 費用対効果が正確にわかる
- 低コストで始められる
- ターゲットをより効率的に絞れる
- 短い時間で広告を出せる
- そこまで労力がかからない
このような点から、特に「売上・集客アップはもちろん、少額のお金でより効率よく施策をしたい」という企業は、Webマーケティングを取り入れるべきです。
例外として、インターネットをあまり使いきれない年配の方向けにビジネスをしている企業などは、Webマーケティングを取り入れても効果は出ない可能性が高いです。
Webマーケティングの施策
Webマーケティングは、大きく分けて3つの施策があります。
- 自社サイトに来てもらう(集客)施策
- 自社サイトに来たユーザーをゴールへと導く施策
- 一度、自社サイトに来てくれたユーザーとの関係構築の施策
どれも外すことが出来ない施策です。それぞれ具体的な施策と一緒にお伝えします。
集客施策
集客施策とは、Webを使い自社サイトページにユーザーを呼び込むために行う施策のことです。どれほど良い商品・サービスを提供していても集客できないと意味がありません。集客施策を活用し、たくさんの方に知ってもらうことが可能になります。
SEO(検索エンジン最適化)
SEO(検索エンジン最適化)とは、グーグルなどの検索サイト上で検索順位を上げて露出を増やすことです。
自社の関連性のあるキーワードをタイトルに入れたり、ユーザーが求めている良質な情報を提供したりすることにより検索順位を上げることが出来ます。検索順位を上げることで、検索した最初のページにあなたのサイトが表示されるようになります。
あなたも何か検索した時、最初に出て来たページを見ますよね。2ページ目3ページ目まで見る人はなかなかいません。検索順位を上げることで自社サイトにアクセスを増やすことが出来ます。
リスティング広告
リスティング広告とは、検索結果のページの1番上に表示される広告です。関連キーワードの検索結果ページに表示されるのでアクセスを増やすことが期待できます。また、自社の商品・サービスのニーズがあるユーザーからのアクセスも期待できます。
すぐに上位に表示することができるので、即効性もバツグンです。ただし、広告ですので有料です。クリックされる度にお金が発生するもの、キーワード毎でオークション形式の入札が行われ、入札が高い順に掲載されるものがあります。
有名なサイトは、GoogleAdWords(グーグルアドワーズ)やYahoo!プロモーション広告などです。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告は、他のブログやWebページなどの各サイト管理者に自社サイトの広告を載せてもらうことです。
リスティング広告とは違い、成果報酬で広告料を払う仕組みになっています。設定した成果(お問い合わせ、購入、自社サイトにアクセス等)がなければ、広告料を払わなくても良いという面で人気があります。
アフィリエイト広告を出すためには、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)に登録しないといけません。ASPは、多数ありそれぞれ扱う商品・サービスなどが異なります。
初めての方は、大手である楽天アフィリエイト、Amazonアソシエイト・プログラムをまずはオススメします。
アドネットワーク広告
自社の広告をWeb上のさまざまな広告媒体に配信できるサービスのことをアドネットワーク広告と言います。
アドネットワーク広告は、広告を貼るサイトなどは選べません。ですが、簡単に多くの媒体で広告を出すことができるので、時間と手間が省けます。また、多くのユーザーにアプローチすることが出来ます。
代表的なサイトは、GoogleAdsense(グーグルアドセンス)やYahoo!ディスプレイアドネットワークがあります。
SNS広告
Facebook(フェイスブック)、Twitter(ツイッター)、Instagram(インスタグラム)などのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)に広告を載せる方法です。
ユーザーの性別、地域、年齢、興味関心事などを絞って広告を出すこともできます。それぞれのユーザーが使っているSNSを見極めて出すことで効率的なアプローチが可能になります。
SMM(ソーシャルメディアマーケティング)
SNSに自社のアカウントを作成し、集客を促す施策です。SNS上では、ユーザーと身近に関わることができ、話題性のある投稿をすることで注目され自社サイトに誘導することもできます。
コンビニのLAWSON(ローソン)は、このSMMを積極的に活用しています。ツイッター、LINE、インスタグラム、フェイスブック、YouTubeなど約20のソーシャルメディアを運用しているのです。2018年5月の時点で、LINEの友達は2300万人以上、ツイッターのフォロワーは約300万人もいます。
言い換えると、一つのツイートやLINEで情報を流すことによって2600万人の方の目に入るということです。ツイッターまたは、LINE限定のクーポンなどを流すことによってますます効果を発揮できます。
SMMを上手く活用することにより、かなり多くの人にダイレクトに情報を届けることができます。アカウントは無料でできますし、スグに作成できるので、オススメしたい施策の一つです。
LAWSONのツイッター:https://twitter.com/akiko_lawson
LAWSON研究所:http://www.lawson.co.jp/lab/akiko/
回遊(かいゆう)施策
回遊施策とは、自社サイトに来たユーザーをゴールへと導く施策です。接客施策とも呼ばれます。
ここで言うゴールは、「お問い合わせ、メールマガジン登録、購入、申込み」など最終的にユーザーにしてもらいたい行動のことです。CV(コンバーション)と言われます。
どのように自社サイトに来たユーザーをゴールへ導けるか? その施策をご紹介します。
LPO(ランディングページ最適化)
LP(ランディングページ)とは、ユーザーに申込み、登録、お問い合わせなどの行動を促すページです。Oは、Optimization(オプティゼーション)の略で「最適化」という意味です。つまり、LPをもっと分かりやすく改良することをLPOと言います。
どんな商品・サービスを提供しているのか? 何をすれば良いのか? がわからないLPは今でも多々あります。何種類か用意しテストしたり、最初に目に入る部分を変えてみたり、文章を変えてみたり、と自社目線ではなく、ユーザー目線で改良すると良いでしょう。
EFO(エントリーフォーム最適化)
エントリーフォームとは、登録や購入する際に名前や住所などを入力する部分です。ユーザーがより短い時間で簡単に入力できるように改良することをEFOと言います。
実は、このエントリーフォームで、入力するのが面倒になり他のサイトに離脱するユーザーが結構いるのです。ゴール(購入・登録)までのステップを書くなどして、少しでもストレスなく入力してもらうことができれば、より多くのユーザーをゴールに導くことができます。
再訪施策
一度でも自社サイトに来てくれたユーザーとの関係構築の施策のことを「再訪施策」と言います。
大手サイトなどは例外ですが、初めて訪れたWebページで購入やお問い合わせまでに至らせるのは、極めて難しいです。なぜなら、初めて見たサイトでは「本当に信頼してもいいのかな?」「この商品・サービスを購入して後悔しないかな?」と不安になってしまうからです。
なので、ユーザーとの関係を構築し、もう一度自社サイトに来てもらう事が大事になります。2度3度とサイトに訪れてもらえる回数を増やせると、コンバーション率(成約率)はグッと高くなります。
メールマガジン配信
ユーザーにメールを配信し、再訪を促す方法です。クーポンをつけたメール、新商品を紹介するメールなど送ることで再訪を狙うことができます。
この施策は、メールアドレスが分からない場合は、出来ません。しかし、メールマガジンで有益な情報を送ることで、信頼関係を築くこともできます。一度、購入してくれたユーザーにメールアドレスも登録してもらい把握しておくとベストでしょう。
リターゲティング広告
今まで、自社のWebサイトに訪問したユーザーに広告を出すことができる方法です。「追跡型広告」とも呼ばれます。
たとえば、Amazon(アマゾン)で「本」を購入した後にその本と関連した本が広告で出て来ます。あなたも似たような経験がありますよね。これがリターゲティング広告です。
これは、対人でもそうですが、人間は「目にする回数が多くなるほど関心を持つ」という性質があります。このような人間の心理に基づいた広告です。また、興味を持っているユーザーの方だけに広告が出せるのもメリットです。
まとめ
今回は、Webマーケティングについてお伝えしました。
難しい言葉ばかりで頭が痛いかもしれません。ですが、安心してください。一つ一つしっかりと理解して実践すれば、今までよりも売上・集客アップに期待できます。
これから実践する方は、集客施策から始めて、回遊(接客)施策、最後に再訪施策の順に施策をしてください。
どの企業、個人の方も活用できるのが、今回お伝えしたWebマーケティングです。少しでも参考にしていただいて、実践していただければ嬉しいです。
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