キャッチコピーは就活の面接でも絶大な効果を発揮します。企業の面接官は大勢の応募者と接するため、特徴のない人は印象に残りません。そこで、効果的な自分のキャッチコピーを伝えることでライバルより抜きん出ることができます。よって、採用される確率がグンとあがるのです。
通常、CMや企業のキャッチコピーはプロのコピーライターがつくります。しかし、プロではなくても効果的なキャッチコピーはつくれます。それは、魅力的なキャッチコピーをつくるひな形があるからです。
本記事では、魅力的なキャッチコピーをつくるための方法を事例を交えてお伝えします。ぜひお読みになり、志望する企業に採用されるための強力な武器を手に入れてください。
キャッチコピーとはなにか?就活での役割は?
キャッチコピーとは広告に使われる宣伝文句のことで「キャッチフレーズ」とも言われているものです。主に、テレビCMや電車のつり革広告、ウェブサイトのバナー広告やダイレクトメールなどに使われています。
たとえば、LOTTEの「お口の恋人」や、ポカリスエットの「自分はきっと想像以上だ」などの耳に残るフレーズです。
キャッチコピーは使う媒体によって、役割が変わってきます。テレビCMなら「企業や商品イメージを視聴者に印象づけること」ですが、ダイレクトメールや商品を販売するウェブページでは「読み手を惹きつけて、本文を読み進めてもらうためにある」といったようにです。
では、「面接でのキャッチコピーの役割は?」というと、ダイレクトメールのキャッチコピーに近いと言えるでしょう。「自分の魅力をアピールし、面接官の興味を引き、この人のことをもっと知りたい」と思ってもらう目的があるからです。
就活で使える「自分のキャッチコピー」の事例
就活で使える「自分のキャッチコピー」にはどういうものがあるのかをご紹介します。ここに挙げた事例を参考として、自分のオリジナルをつくってみてください。また、実際に使用するときには、キャッチコピーを述べたあとに、キャッチコピーの意味と根拠となるエピソードを簡潔に説明しましょう。
- 「私は人間火力発電所です」:ありあまる情熱
- 「私はひまわりのような人間です」:周りを明るくする笑顔
- 「ダイソン並みの吸引力です」:人を惹きつける力
- 「マラソン大会で4年連続優勝を果たしました」:確固たる実力
- 「彼女に12回アタックしてOKをもらいました」:粘り強さ
- 「ヨガを365日、休まず毎朝つづけています」:継続力
- 「生産性の高いナマケモノです」:効率化が得意
- 「2流として1流です」:縁の下の力持ち
- 「頭が柔らかい頑固者です」:芯があって柔軟
就活で評価される「自分のキャッチコピー」のポイント
キャッチコピーをつくるときには、伝えるべき相手がいます。就活の場合は企業の面接官です。では面接官は、志望者のどういったところを評価するのでしょうか。そのポイントをご紹介します。
ポイント1:自己分析ができているか
自己分析ができていないと、自分の強みがわかりません。キャッチコピーでは自分の強みが核になるため、自己分析をしないと面接官に評価されるキャッチコピーはつくれないのです。
この世に同じ人間は二人いません。しっかりと自己分析することができれば、ありきたりではないあなただけの強みが見つかります。
その強みをもとにキャッチコピーをつくることで、他の就活生よりも輝くキャッチコピーをつくれるはずです。
ポイント2:「簡潔にわかりやすく」伝わるか
自己分析によって強みがわかったとしても、相手に伝わらなくては意味がありません。なぜ伝わらないのかというと、自分で伝えたいように伝えてしまうからです。
家族や友人など、あなたをよく知る人であればそれでも伝わるかもしれませんが、面接官はあなたのことをよく知らない人です。したがって、自分の言葉ではなくて、相手が使う言葉や、一般的に通じるような言葉を使ってキャッチコピーを考えることが大切です。
たとえば、ヨガにはたくさんの種類があります。本格的にやっている人からすると、私は「アシュタンガヨガをやっているんです」と言いたいかもしれません。しかし、ヨガを知らない人からすると違いはわかりません。したがって、「ヨガをやっている」で十分なのです。
また、きちんと面接官に伝わるようなキャッチコピーになれば、「コミュニケーション能力が高い」と評価されることにもなるでしょう。
ポイント3:キャッチコピーを裏付けるエピソードがあるか
自己分析をして、簡潔に伝わるキャッチコピーをつくれたら、次は面接官を納得されなくてはいけません。そのために、キャッチコピーを裏付けるエピソードを用意します。
エピソードを語ることで、面接官はあなたの強みが発揮されている場面を具体的にイメージできます。さらに、表彰されたことや、新聞に載ったなどの証拠があればより信頼性は増すでしょう。
就職して仕事をしていくうえでも信頼性は大切です。よって、面接官もとくに注意して見ているはずですので、具体的なエピソードは忘れないようにしましょう。
ポイント4:キャッチコピーで伝えている強みが仕事で役立つのか
ポイント1から3を考慮して、どれだけキャッチコピーをつくりこんだとしても、伝えている強みが面接している企業で役に立たないものなら意味がありません。
たとえば、クリエイティブな面を強みとして押し出したキャッチコピーをつくっても、企業側が「命令通りにミスなく働いてくれる人物」を求めていたらミスマッチです。
就活でのキャッチコピーは「企業に自分を売り込むもの」ですので、企業にとって役に立つことをアピールしましょう。
就活で使える「自分のキャッチコピー」の作り方と例文
効果的なキャッチコピーに作るためはコツがあります。これからご紹介する方法を使うことで、あなたも面接官に一目置かれるキャッチコピーをつくることができるでしょう。
比喩(ひゆ)を使う
自分の特徴をものに例えることで、面接官がイメージしやすくなります。そのため、理解しやすく印象にも残りやすいキャッチコピーをつくれます。
- 「私は人間火力発電所です」
- 「私はひまわりのような人間です」
- 「ダイソン並みの吸引力です」
比喩を使うことで面接官を「なるほど!」と思わせられます。ただし、相手の知っているものに例えないとイメージできませんので注意しましょう。
数字を使う
数字を使うことで、具体的にイメージしやすくなるとともに説得力があがります。
- 「マラソン大会で4年連続優勝を果たしました」
- 「彼女に12回アタックしてOKをもらいました」
- 「ヨガを365日、休まず毎朝つづけています」
数字を使うことによって「確かにそれはすごい!」と思わせることができます。ただし、客観的に聞いてもすごいと思える内容になっているかに注意しましょう。
意外性を使う
真逆の言葉をつなぎ合わせることで、意外性のあるキャッチコピーができます。これにより、面接官の好奇心を刺激できるのです。
- 「生産性の高いナマケモノです」
- 「2流として1流です」
- 「頭が柔らかい頑固者です」
意外性によって「なにそれ!?」と思わせられるので、そのあとの説明に注目があつまります。ただし、面白くない理由だとかえって評価が下がるかもしれませんので注意しましょう。
まとめ
就活で使える自分のキャッチコピーについてご紹介しました。キャッチコピーをつくりながら自己分析することで、自分への理解が深まっていきます。すると面接でも自信を持ってアピールできますので、まずは楽しみながらつくってみてください。
プロのコピーライターは、キャッチコピーの案を100個や200個を作り、その中からベストなものを選びます。いきなり100個は無理でも、50個ぐらいつくってみることで、光るものが見つかるでしょう。
また、あなたがキャッチコピーをつくったり、売り込んだりすることが面白いと感じたなら「セールスコピーライター」に向いているかもしれません。副業を認める企業も増えてきてますので、下記より無料メルマガに登録して、いまのうちから情報を仕入れておくのが得策です。
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