フェラーリから学ぶ「選ばれる理由」

大山です、

フェラーリには、

「世の中の需要よりも一台少ない数をつくる」

という社訓があります。

「需要よりも一台少ない数」

というのは、あくまで、、
控えめな表現に過ぎません。

実際には、

フェラーリの新しいモデルが
399台しか生産されない一方で、
購入希望者は3000人以上もいます。

競争率は、驚異的…です。

つまり、「供給不足」を意図的に作り、
顧客の「欲しい!」という感情を
極限まで引き出しています。

この供給不足を
意図的に作り出す戦略を、

「キープ・マーケット・ハングリー戦略」

と、いいます。

この戦略はフェラーリに限らず、
多くのブランド(企業)が取り入れています。

ポルシェの
限定モデル(911R)。

ランボルギーニの
特定モデル(極少量生産)。

ROLEX(ロレックス)は
生産数を限定しているので
正規店ですら購入できません。

カルティエの高価なジュエリーは
受注生産のみです。

つまり、、

僕らが日頃から目にしている
あのブランド(企業)は、

あえて供給を制限し、
『希少性』を演出しているのです。

そうして、、

「簡単には手に入らない」

という、特別感を生み出しています。

これを僕らの感情に
フォーカスしてみると、

「みんなが欲しいけれど、手に入らない」

といった感情になります。

これが、「ステータス」という
圧倒的価値となり、多くの人に選ばれるのです。

この話から学んでほしいのは
限定性・希少性をつくれなどという
誰もがいっていることではありません。

なぜ?希少性をつくることが
強力なマーケティング戦略になるのか?

ここを、限界まで深堀り伝えます。

まず、今日、あなたに
伝えたいこと、覚えてほしいことは、、

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99%の人を相手にしなくても
ビジネスは十分に成立する
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むしろ、、、

「99%の人を相手にしない」

と、明確に打ち出すことで、
あなたが本当に価値を届けたい
1%の顧客と出会えます。

僕らはどうしても、
広いターゲットをカバーしようとします。

しかし、この戦略が
成功を妨げることもあることを
覚えておいて欲しいのです。

なぜなら、

「すべての人に良い顔をしよう」

とすると誰の心にも響かないから。

フェラーリやポルシェは、

「私たちは一部の顧客だけに集中する」

と、明確に宣言しています。

その結果、、、

1%のターゲット層から強い支持を得て、
他の99%の人々をも魅了する存在となるのです。

「99%の人を相手にしない勇気」

その勇気をもてるかが、
あなたが選ばれる大きな鍵になります。

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高級レストランと
ファミリーレストランの違い
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とある高級レストランでは、
1日に提供する席数をわずか10席に限定。

料理はコースメニューのみで、
一人あたりの料金は5万円以上。

それで、予約は数カ月先まで埋まります。

一方、ファミリーレストランでは、
価格を抑え、
できるだけ幅広い層に対応しようとしています。

その結果、競合が多く、
価格競争に巻き込まれることもしばしば。

高級レストランはあえて
「すべての人」を相手にしない選択をしています。

その代わり、

「本物の味を求める少数の顧客」

だけにターゲットを絞り、
特別な体験を提供し、競争を避けています。

つまり、、、

すべての人を満足させるのではなく、

「誰を相手にしないか」

を、明確にすることで、
高い利益とブランド価値を
同時に実現しているのです。

ビジネス成功の鍵は、
「すべての人」を目指すのではなく、
「特定のターゲット」に絞ること。

・あなたが本当に
価値を届けたいのは誰ですか?

・誰を相手にしないと決めますか?

この答えが明確になれば、

「みんなに好かれる
商品・サービス」ではなく、

「一部の人が熱狂する商品・サービス」

を、生み出すことができるでしょう。

99%を相手にしない勇気を持つこと。
これは簡単なことではありません。

ですが、その一歩を踏み出したとき、
本当に選ばれる存在になれます。

すべての人を
満足させる必要はありません。

その代わり、、

あなたが本当に
価値を届けたい人にだけ向き合う。

それが、ビジネスを長く続け
大きな成果を得る唯一の道です。

ゼロイチ株式会社
大山祐矢
(福岡:糸島オフィスより)