イラストを副業で描いて稼ぐ方法を知りたい、と思ったことはありませんか?
絵の仕事と聞くと、ソーシャルゲームに登場する華やかなイラストを描くイラストレーターや、毎週連載する漫画家などが思い浮かぶかもしれません。
また、「複雑で上手いイラストが描けないとイラストレーターとしては稼げない」と思われている方も多いでしょう。
もちろんそういった仕事を副業にしている方もいますが、イラストで稼ぐ方法というのはあなたが思っている以上にたくさんあります。
「イラストの副業」というとレベルの高そうなイメージがありますが、中にはイラストに対する高いクオリティを必要としない稼ぎ方も存在します。
「小さい頃からイラストを描いている」「アニメや漫画のようなクオリティの高いイラストが描ける」といった人でなくても、年収1億を稼いでいるような人だっているのです。
あなたは、このように感じたことはありませんか?
- 趣味のイラストで稼ぎたい
- イラストを副業にしたいけど、どんな稼ぎ方があるのかわからない
- イラストを描くのは好きだけど、華やかでレベルの高い絵は書けないから副業にしても稼げないと思っている
もし当てはまるのなら、今回の記事はきっとあなたの役に立つはずです。
この記事を読むことで「イラストを副業にして稼ぐ方法」の幅広さや可能性を知ることができ、今後イラスト副業で稼いでいくための大切な一歩を踏み出すことができるようになるはずです。
ぜひ、最後までご覧ください。
ハイレベルなイラストが求められないイラスト副業とは
「レベルの高い絵」と聞くと、どんな絵を想像するでしょうか。リアルなイラスト、繊細なイラストが挙げられるかもしれません。
もちろん、そういったイラストも大きな需要があります。しかし、すべてのイラストレーターがそのようなイラストで稼いでいるわけではありません。
例えばwebサイトや広告、パンフレットの挿絵で使用されているようなイラストは大抵がデフォルメされたゆるい絵柄となっています。そういったイラストは、画力として見たときそう高いクオリティでないこともしばしばあります。
では、そのようなイラストは何が求められているのでしょうか。その答えは、「需要」と「伝わりやすさ」です。
例えば、ブログのお悩み解決記事で「?」と首を傾げている人のアイキャッチ画像が使われているのを見たことがないでしょうか。
あれは首を傾げた人物のイラストや写真を掲載することで、「このように悩んでいる人の悩みを解決しますよ」とキャッチーに伝える効果があります。
このように、装飾として使用される画像は伝わりやすさが重要です。
家族に関する広告ならば家族が集まったイラスト、お金に関する記事ならば電卓と指し棒を持っている人のイラストを使用するなど、「何を表しているのかが伝わりやすいイラスト」は常に多くの人から求められています。
それを理解した上で、「こういうシチュエーションのイラストはよく使われているな」といった「需要」を把握することも大切です。
需要に合った伝わりやすいイラストを描くことで、決してクオリティが高くないイラストでも稼ぎにつなげることができます。
では、具体的にどんな場所でどのような仕事を獲得すれば良いのでしょうか。ここでは初心者におすすめの副業を、3つご紹介します。
初心者におすすめ!イラストを副業にして稼ぐ方法一覧
イラストで稼ぐ方法はさまざまです。今回はその中でも、主に
- イラスト初心者
- ハイクオリティなイラストは描けない
という方におすすめの副業をご紹介します。
ストックイラストで稼ぐ
「イラストのクオリティよりも、需要と伝わりやすさで勝負したい!」と決めたあなたにまずおすすめするのが、ストックイラストです。
ストックイラストとは、ダウンロードしたユーザーが規約の範囲で自由に使用できるイラストのこと。webサイトの文章コンテンツ、動画、広告、プレゼン資料など、あらゆるところで使用されています。
先ほどの通り、こういったサイトでは「イラストの魅力」よりも「イラスト自体の需要」が重要となります。
一年を通して売れるイラストだけでなく、バレンタインやクリスマスといった季節ごとの需要を把握し、その数ヶ月前から季節に応じたイラストを投稿しておくことでさらにダウンロード数を伸ばすことができます。
リアル調の絵柄よりも簡素かつシンプルなイラストの方が売れているため、初心者でも比較的参入しやすい分野であると言えるでしょう。
ストックイラストの良いところは、不労所得となりうる点です。不労所得とは、自身が労働しなくても入ってくる所得のこと。
寝ている間も風邪で休んでいる間もお金が入ってくるというのは、かなり安心感が大きいものです。
ストックイラストはデジタルのデータであるため、いくら売れても売り切れにはなりません。そのため一度販売を開始すれば、そのイラストは永遠に無くならない商品となってくれるのです。
継続的に高い売り上げを維持するには定期的な投稿が必要となりますが、たとえ活動をやめても昔描いたイラストが稼ぎ続けてくれるという仕組みは大きなメリットとなります。
ストックイラストで最も有名なのは、やはり「いらすとや」ではないでしょうか。
いらすとやはクリエイターのみふねたかしさんが個人で運営するサイトですが、誰でも自由にストックイラストを投稿・販売できるサイトも存在します。ストックイラストの主な販売サイトは以下の通りです。
- イラストAC
- PIXTA
- adobe stock
- Shutterstock
ストックイラストサイトは、主に「クライアントがイラストを無料でダウンロードできるサイト」(イラストAC)と「有料でダウンロードできるサイト」(PIXTA・adobe stock・Shutterstock)の2種類に分けられます。
・無料のストックイラストサイト
まず、無料でダウンロードできるサイトについてご紹介します。
有料の場合クライアントは「絶対に使用するイラスト」のみをダウンロードしますが、無料の場合は「使用するかもしれないイラスト」でも一応ダウンロードしておくことが多くあります。
それゆえに、イラストの売れやすさは有料サイトに比べ圧倒的に高いのが特徴です。
「全然売れない状態でモチベーションを維持し続けるのはきつい」という方は、まず無料ダウンロードが可能なサイトに投稿することをおすすめします。
ただし、無料であるがゆえに他のストックイラストサイトよりもイラスト一枚の報酬が圧倒的に安い点に注意が必要です。有料ダウンロードサイトのShutterstockは1枚売れるとクリエイターに最安33円入るのに対し、イラストACは3.5円です。
またイラストACの場合、著作権が自身ではなくイラストACに移ってしまう点も考慮しなければいけません。他のストックイラストは基本、イラストを投稿しても著作権がクリエイター側に残ります。しかしイラストACの場合、そうはいきません。
PIXTAやShutterstockでは「同じイラストを他のサイトでも販売する」といったことが許されるため、より販売のチャンスが高まります。
しかし、それができるのは「自身が著作権を所有するイラスト」のみ。つまり、イラストACに投稿したイラストは他のサイトで販売できないということになります。
イラストACに投稿することで、「他のサイトで売れる可能性」を逃してしまうという点には注意が必要です。
・有料のストックイラストサイト
次に、有料ストックイラストサイトについてです。
adobe stockやShutterstockのように有料でイラストを購入するサイトは、1枚の売り上げ金額が大きいのが特徴です。1枚売れただけで、無料サイトの数十枚分の売り上げを優に超えることもあります。
デメリットとしては、やはりbが挙げられます。
「いくら描いても一枚も売れない」という状態が続くのはモチベーションが下がる原因にもなりますので、耐久力を要する稼ぎ方とも言えます。ちなみに上記で挙げた4つのストックイラストサイトは、ダウンロードの無料・有料関係なく基本無料でイラストをアップすることが可能です。
中には、有料サービスを利用することでイラストがクライアントの目につきやすくなるといったサービスを行うサイトもあります。
ストックイラストを本格的な副業にしていく際には、こちらを検討してみるのも良いでしょう。
・ストックイラストを副業にする場合の選択肢
- イラストACのみでひたすらイラストを販売する
- 著作権が相手に移るイラストACは避け、複数の有料ストックイラストサイトでイラストを販売する
- 複数の有料のストックイラストサイトに投稿しつつ、それとは違うイラストをイラストACでも販売する
といった選択肢が挙げられます。
「塵も積もれば山となる」の精神で売り上げを伸ばしたい方は1つ目、有料でも売れるような質の高さで勝負したい人は2つ目がおすすめです。
3つ目は2倍イラストを描かなければならないため努力量は増えますが、他の方法よりも確実に売り上げを伸ばせる方法であるとも言えます。
どんなイラストが売れているのか、どのサイトの売り上げが良いのかといったことを分析していくことで、より大きな成果へと結びついていくはずです。
出版社からイラストの仕事をもらって稼ぐ
次に、本を出版している会社に電話やメールで営業をかける方法についてご紹介します。
出版社にアポをとり、自身のポートフォリオ(作品集)を見てもらいます。編集の方に「この人のイラストはうちの本に合いそうだ」と思ってもらうことで、仕事を獲得できます。
こちらは「イラストが本に掲載された」という大きな実績となりうるほか、継続で仕事をもらえることも多いため、安定した副業収入にもつながりやすい稼ぎ方です。
一つ注意すべきは、すぐに利益を得ることが難しい点です。「ポートフォリオを見せたらすぐに仕事が来る」ということは非常にまれです。
その会社が本を出版するにあたり、編集の方が「この本にはあの人の絵柄が合いそうだな。イラストを描いてもらおうかな」と考えたとき初めて依頼をもらうことができます。
仕事をもらえるかどうかにはタイミングなども関係してくるため、他の副業に比べると0円から1円に変えるところで苦労する仕事となります。
大まかな流れとしては、
- ポートフォリオを制作する
- 自身の絵柄が合いそうな本を見つけ、出版社をメモする
- 出版社に電話やメールでアポをとる
- ポートフォリオを会社に持ち込み、自身のイラストをプレゼンする。または、会社に自身のポートフォリオを郵送する
となります。
「書籍に自分のイラストが載るなんて考えられない!」と思ってしまうかもしれませんが、書籍の挿絵の仕事に関してはストックイラストとさほど本質は変わりません。
挿絵の場合は必ずしも繊細で華やかなイラストが求められるわけではありません。丁寧すぎないゆるさのあるイラスト、多少崩れていてもユニークさがあるイラストを求める本も多くあります。
そのため、幅広いイラストレーターの働き口となるでしょう。
クラウドソーシングで稼ぐ
次にご紹介するのは、クラウドソーシングです。
クラウドソーシングとは、不特定多数の人に仕事を外注できる場のこと。受注する側で言えば、「この仕事やってほしいな」と思っている個人や企業から仕事を受注できる場所です。
クラウドソーシングではライティングや占いなど種類豊富な仕事が受注できますが、イラスト制作も大きな需要があります。
主なクラウドソーシングには、以下のようなものがあります。
- クラウドワークス
- ランサーズ
- ココナラ
仕事の受注方法は、大きく分けて2種類。
「自分はこんなことができます!お仕事をください!」とサービスを出品して待つタイプと、「こういう仕事、誰かやってくれませんか?」と呼びかけているクライアントに対し「自分できます!」とメッセージを送るタイプです。
いずれにしても、「自分はこういうイラストが描けますよ」とアピールできる実績が重要となります。趣味や副業でイラストを描いていき、実績ができてきたらチャレンジしてみましょう。
こういったサイトも、求められている絵柄はさまざま。アニメや絵画のようなしっかりとした絵柄だけでなく、ゆるさや面白さ・伝わりやすさに特化したイラストの需要は十分にあります。
クラウドソーシング内のおすすめの仕事
クラウドソーシング内で大きな需要があり、なおかつそこまで繊細な画力を必要としないおすすめの仕事があります。それは、YouTubeの漫画動画のイラスト制作です。
こちらは、YouTubeで見られる漫画動画のイラストを担当する仕事です。広告なども含め、一度は見たことがあるのではないでしょうか。
近年は動画コンテンツの人気が高まっているため、かなり需要の高い仕事であると言えるでしょう。
クラウドワークスでイラスト関連の仕事を見ていくと、いつでも1〜2件は募集中のものを見かけます。それゆえに、案件を獲得しやすいのも特徴です。
こちらはシナリオが重要なため、ほとんどの場合「人を惹きつける魅力的な絵柄」はあまり重視されません。
それゆえに画力はさほど求めないクライアントも多いため、イラストに自信がない方もぜひ一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
イラストレーターの仕事範囲は基本イラストを描く部分となり、その後動画制作を担当される方がそのイラストを動かしていきます。また、その後声優の方がキャラクターに声をつけていくことも多いです。
もし動画制作やナレーションの技術も持っている場合は、そういった部分もアピールしていくことでさらなる報酬のアップにつなげられるかもしれません。
初めの頃は実績となる仕事を最優先にする
今までご紹介した仕事を見ていただけばわかるように、ほとんどの仕事では「実績」が重要となります。
実績のないイラストレーターには、クライアントも仕事を頼むことができません。自身の求めているイラストをきちんと描いてくれるかが分からないからです。
もちろん趣味で描いたイラストも実績となりますが、「過去に仕事・副業でイラストを描いたことがある」という事実はクライアントにとってもかなりの安心材料となります。
そのためクライアントに仕事をもらう際は、できる限り「自身の実績として公開できるもの」を選ぶと良いでしょう。逆に実績として公開できないものとはどういうものかというと、「ポートフォリオに掲載するのはNG」「このイラストを『自分が描いた』と言うのはNG」といったものです。
慣れてきたらそういった案件にも挑戦していくべきですが、初めの頃はポートフォリオに掲載が許可される案件を多く受注することをおすすめします。
幅広いジャンルで実績を作ることは、イラストの副業を行う中で大きな助けとなってくれます。
例えば「書籍の挿絵として描いたイラストの実績」を掲載すれば、書籍の挿絵を求めているクライアントに「この人は書籍の挿絵を描いたことがあるのか、ならスムーズに取り引きができそうだな」と思ってもらうことができるからです。
「実績を積めば積むほど、そのジャンルで新たな仕事を受注できる確率が上がる」ということになります。
イラストの副業は絵がハイレベルでなくても稼げる
この記事では、イラストを副業にして稼いでいく方法について解説しました。
イラストを副業にすると言うと「絵の上手い人でなければ成功できない」というイメージがありますが、実際はそうではありません。
もちろんハイクオリティなイラストを描く技術が重要となる稼ぎ方もありますが、ストックイラストや挿絵系のイラストで稼ぐ場合は画力よりも「世間の需要を把握する力」が重要となります。
イラストの副業は幅広く、需要も増え続けているジャンルです。この記事を参考に、ぜひイラストの副業へ挑戦してみてください。
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