スリーパー効果とは? 『情報源』を忘れてしまう心理効果について解説!

『スリーパー効果』とは、時間がたつと『情報源』を忘れて『情報の内容』だけが記憶に残る心理効果です。アメリカの心理学者カール・ホブランド氏によって提唱されました。

全面的に信頼している人から興味深い情報を聞いたとします。聞いた直後は情報の内容についても高い信頼をおいています。しかし、1ヶ月ほど時間がたつと情報源の信頼性を忘れ、次第に信頼度が下がってゆくのです。

逆にうさんくさい人や怪しいメディアから聞いた情報でも、同じくらい時間がたつとそのうさんくささを忘れて、聞いた情報を信じやすくなります。

つまり、どんな情報でも聞いてから1ヶ月くらいたつと「そういう情報を聞いたことがある」というフラットな心理状態になりやすいのです。

この記事ではスリーパー効果について、よく見られる事例やビジネスへの応用方法をあなたにお伝えします。

スリーパー効果が見られる例

この項目ではスリーパー効果が見られる事例として、『都市伝説』と『選挙』をあげます。

都市伝説

あなたは『ミミズのハンバーガー』という話を聞いたことがありますか?

「ハンバーガーチェーン店の肉は、実はミミズの肉を使っている」という噂話です。よく「信じるか信じないかはあなた次第」と言われますが、かなり広まっている噂話だと思いますので、情報として他の人へ伝えている人が多いのではないでしょうか。

しかし、ちょっと考えてみてください。そもそも、ミミズの肉って食べたり見たりしたことがありますか?

一般的になかなか見ることができないものは、とても高価になる傾向があります。たしかに、ミミズを食べる文化を持つ国があるそうですが、ミミズは大量に集められないうえに、あまり美味しくないそうです。

そのような高額で集めづらくてマズいものを、牛肉の代わりとして使うでしょうか? 会社の経営的に考えて使わないと思います。

私は20年くらい前にこの噂話を学校の友人から聞いたような気がするのですが、『誰から』聞いたのかは全く覚えていません。それでも「こんな噂があるよ・・・・・・」と私も友人に伝えていたことは記憶に残っています。

このように、最初聞いたときは「変だな」「おかしいな」と思う内容であっても、しばらく時間がたつと『ミミズのハンバーガー』というショッキングな情報だけが頭に残ってしまい、つい噂話として広めてしまいやすくなります。

他の都市伝説の拡散も同じような伝わり方をしているのではないでしょうか?

選挙

子育て中のあるタレントが、選挙活動を批判していました。選挙運動中の車が候補者名を連呼したことで、お昼寝中の子どもが起きてしまったようです。

「その候補者には投票しない!」とも言っていました。

しかし、関西学院大学の三浦麻子教授(社会心理学)の研究(2017年)では、候補者名の連呼について以下のように指摘しています。

「選挙カーによる連呼を聞いても、候補者の好感度は変わりません。ただ、集票には一定の効果があります。」

研究では、ある地域を対象にこのような結果が得られました。

  1. ある地域から1km以内に選挙カーが来た候補者へは、投票した人の割合が平均の約2倍になった。
  2. 一方、その地域から1km以上離れた場所に選挙カーが来た候補者の場合は、投票した人の割合が平均の約6分の1にとどまった。

つまり選挙カーによる候補者名の連呼により、その候補者は投票されやすくなります。

候補者名の連呼を聞いた直後には反発的な印象であっても、『スリーパー効果』で投票時にはそのことを忘れてしまっている人もいるかもしれません。

最初から投票する人が決まっている場合にはあまり効果はないでしょう。しかし、投票する人が決まってない場合には「あ、この人の名前どこかで聞いた気がするなあ」という気持ちになり、投票結果に影響がでるのです。

スリーパー効果のビジネス応用例

ビジネスを展開するには「信用が大事」と言われます。

しかし、ビジネスを始めて間もない段階では実績も経験もないため、信用してもらうことはなかなか難しいものです。

特に今までにない視点でビジネスをする場合、お客さんの頭にない考え方を伝えようとするため、さらに難しいかもしれません。

これには「他人から説得された場合、その内容に反発する」という『ブーメラン効果』も働いているからです。

そこであきらめてしまうのか、めげずに続けて行くのかが、ビジネスの分かれ道です。

あなたのビジネス内容が『今までとは違う、お客さんのためになる正しいもの』であれば、最初の信用度が低めであっても『スリーパー効果』でお客さんに情報の内容が記憶されてゆきます。

さすがに情報の発信源を忘れられてしまってはビジネスにならないので、定期的にお客さんに向けて情報発信しなくてはいけません。

ここでは『スリーパー効果』に加えて、「何度か見たり聞いたりしていると好感度が増す」という『ザイオンス効果』も狙っています。

いち早く結果を出したいのはわかりますが、時間をかけてゆっくりと何度も伝えることが実はビジネス初期段階の成功法則なのです。

また、具体的な情報発信ツールですが、メールマガジン(メルマガ)がおすすめです。

ブログやFacebookでも良いのですが、これらは見に来る人を待つ『プル型』の情報発信ツールになっています。メルマガは積極的に情報を伝えに行く『プッシュ型』の情報発信ツールなので読者に読まれやすいです。

ただし、メールアドレスのリストを購入してまでメルマガを送るのはおすすめしません。同意がないのに勝手にメルマガを送られるのは、好感度が非常に下がります。『ザイオンス効果』ではくり返すことで『好き』の度合いは上げられますが、嫌いを好きには変えられません。

むしろ情報が不要になった人には積極的にメルマガ解除をうながす方が、あなたの熱心なファンが残ります。

まとめ

この記事では、時間がたつと情報源について忘れてしまう『スリーパー効果』について解説しました。

『スリーパー効果』では「情報の伝達から約1ヶ月で、情報源の信頼度が薄まる(平均的になる)」と言われています。

あなたのビジネスが最初はなかなか信じてもらえなくても、「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」の心意気で続けるうちに『スリーパー効果』や『ザイオンス効果』のような心理効果だけでなく、実績や結果がついてくるはずです。

「一攫千金で大もうけ」を狙っている場合には使いづらい心理効果ですが、『コツコツじっくり続けるビジネス』で成功したいのであれば『スリーパー効果』をぜひ覚えていてください。

このサイトでは『スリーパー効果』や『ザイオンス効果』のような心理現象を上手に活用したスキル(セールスコピーライティング)についてお伝えしています。『文章を読んだ人を動かす』セールスコピーライティングは、商品・サービスの売上アップやお客さんを集めるときに役立つので、ビジネスを展開させるために特に重要なスキルとなります。

セールスコピーライティングのスキルをもっと詳しく知りたいあなたは、このページの下にある『動画セミナー』バナーの『いますぐ無料で受講する』をクリックしてご覧ください。セミナーはタダですぐに視聴できるので、あなたに損はさせません。

ABOUTこの記事をかいた人

清水龍

兵庫県在住のセールスコピーライター。環境関連のコンサルティング会社に入った事がきっかけで、提案内容を人に伝える方法や分かりやすい文章の書き方におもしろさを感じるようになる。多忙をきわめる仕事の中、ライフスタイルの見直しを模索中にセールスコピーライターという職業を知った。「文章術で人に役立つことをしたい」気持ちが強くなり、一流のセールスコピーライターになることを決意。サイト運営者である大山さんの元でコピーライティングの指導を受け、奮闘中である。