人はストーリー(物語)が大好きです。ですので、セールスコピーでストーリーを用いたストーリーライティングを一流セールスコピーライターは大きな反応が得られることを知っています。
ただし、、面白くないストーリーは論外です。これまで世の中には多くの人が熱狂したストーリーもあれば、賞賛されることなく消えていったストーリーは無数に存在します。
つまり、優れたストーリーでなければセールスコピーで大きな反応を得ることはできません。
ここでは、優れたストーリーに共通する7つの項目やセールスコピーで使える優れたストーリーを発見する4つの方法について書いていきます。
優れたストーリーを見分ける7つの項目
優れたストーリーとは一体どういったものなのかを知らなければ発見することはできません。まず最初に優れたストーリーに共通する7つの項目についてお伝えします。
①文章から情熱を感じられる
どんなコピーやストーリーでも情熱があるかないか見ればすぐにわかります。読み手を論破したり攻略するように商品・サービスを買わせようとしている語り口では嫌われます。
本当に良い商品・サービスを提供しているのか?この答えに鼻息荒く意気込み説明できる人。心から人に勧められる人は強いです。
自分が提供する商品・サービスをどれだけ愛しているか?信じているか?ということ。
見込み客に貢献できると信じること
②希望を与える
読んでいて、面白いストーリーは読み手に何かしらの希望を与えているものが多いです。
セールスコピーでは最終的に商品・サービスを提案していくので、その商品・サービスを購入すると今まで悩んでいたことが、きれいさっぱり解決できることを暗示させるストーリーが理想です。
「これで悩み・問題が解決できる」そう思わせること
③おおげさではない現実味があるもの
嘘を見破るスペシャリスト、それが読み手です。嘘のストーリーはすぐに感づかれてしまいます。
わざとらしく、、、大げさに言わない。現実味のあるストーリーであること。
読み手の腑(ふ)に落ちるストーリーを書くこと。物知りな消費者は、偽物を敏感に見抜くことができるのです。
当たり前ですが、これらも大切な優れたストーリーを判断する1つの目安に入ります。
読み手の附(ふ)に落ちるストーリーを書く
④問題・困難を克服するドラマである
ハリウッド映画では主人公がトラブルに巻き込まれ、その問題・困難を克服していく流れが多いです。
なぜか?王道ですが、みんなこのストーリーが大好きです。どのように這い上がっていくのか?これは多くの人が関心を持ち、応援したくなり、共感できることなのです。
困難を乗り越える姿に心打たれる
⑤ヒール役(問題の根源)が特定されている
見込み客が悩み苦しむことはなにか?夜も眠れなくなるほど深い悩みや問題は?それを問題の根源としてヒール役にもってきます。
ヒール役をやっつけるセールスメッセージ性のストーリーが理想的です。見込み客を味方につけることができる。つまり共感してもらえ仲間の一員になることができます。
見込み客と共通の敵をつくること
⑥個人的な話であること
主人公がどんな人であれ、個人にフォーカスしたストーリーは読み手を引き込むことができます。
だれも私の話に興味はないわよ!と思うかもしれませんが、論理的に話すよりもはるかに説得力が増します。人間は感情を感じる生き物なので、論理よりも個人的な話が大好きです。
個人的なストーリーの方が説得力が増す
⑦予想できない展開がある
なんとなく、、、結末が見えるストーリーは心が踊りません。毎回ではなくても予想できない展開があると、、読み手をぐっと惹きつけ離れられないようにすることができます。
常に驚きを与えること
優れたストーリーを発見する4つの方法
さて、ここからは優れたストーリーを発見するために具体的にどのような行動をすれば良いのか?優れたストーリーを発見する4つの方法について書いていきます。
①商品・サービスを開発した張本人に話を聞く
どんな商品・サービスであれ、開発した人は存在するはずです。いわゆる言い出しっぺで情熱を持ち、その商品・サービスを世の中に広めたいと思っている人のこと。
その商品・サービスを開発した張本人に話を聞くことは優れたストーリーを発見するために、必須になります。
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- なぜ?この商品・サービスを開発したのか?経緯は?
- 開発する動機はなにか?
- 仕上がりはどうか?
など、思いつく限り、3歳の子供のように「なんで?」と何かにつけ質問攻めしてください。
とても興味深い話を聞くことができるでしょう。
どんなことにも興味関心をもつ
②商品・サービスの開発に関わった人からも話を聞く
商品・サービスの開発に携わったすべての人から話を聞くことは大切です。製造業であれば、各工程でのスペシャリストに話を聞くのです。それぞれの工程ではどのようなことを行っているか?くまなくチャックしてください。
そして、ダイレクトにお客さんの声を聞いているカスタマーを担当している人からも話を聞いてみてください。予想もしなかった美味しい情報を聞き出せることがあります。
携わる人達は当たり前のように行っていることでも消費者からすると、、「素晴らしい」と思えることがあるのです。
広告の神様と呼ばれるクロード・ホプキンスはストーリーライティングをもちい、アメリカのビール会社「シュリッツビール」を5番目のビールメーカーから全国ナンバー1まで持ち上げました。
かなり有名な話なのですが、どんなストーリーを用いたのか?それは製品に関わる人から話を聞き、学んだことばかり。
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- 毎日3回、タンクを綺麗に掃除する話
- 醸造テクニックの話
- より良いホップ・大麦・モルツの栽培技術の話
このようなストーリーを多くの人々と伝えただけで、それまでビールを毛嫌いしていた人もストーリーに魅了されビールを飲んでみたいという気にさせたのです。
そして、、これらは何もシュリッツビールだけが行っている特殊な技法ばかりではありませんでした。他のビールメーカーも同じようなことをしていたのですが、、一番初めに語ったのが、シュルッツビールだったのです。
同業者と同じことをしていたとしても、世間の人が知らなければ、それが大きく打ち出せるダイヤの原石なのです。
そのためにもストーリーを作る上では商品・サービスについて熟知している必要があります。
携わるすべての人から話を聞く
③商品・サービスに注がれる愛情(努力)を見つける
商品・サービスを作るのには、大小あるにせよ労力がかかります。時間・お金、知恵など具体的なことをあげればキリがないほど、、、。
具体的にどのように商品・サービスが出来上がっていくのか?それまでの過程やどんな材料を用いているのか?そして、どんな専門技術や最先端の技術を取り入れているのか。
これを探ると、、、優れたストーリーを発見できる可能性があります。
血と汗と涙の努力の結晶を探す
④購入者のストーリーを探る
提供している会社のストーリーではなく、商品・サービスを購入し体験したお客様の声などからも優れたストーリーは発見できます。
お客様の声や会社に届く感謝やお礼の手紙なども確認してみてください。目に引くものがあれば。購入者に連絡をとり、詳しい話を聞いてみましょう。
お客様の声を確認しストーリーを探る
まとめ
もうお分かりだと思いますが、優れたストーリーを発見する方法は人の話を積極的に聞いて回ることです。どんな些細なことでも良いので、関わりのある人から多くの情報を引き出すことがポイントになってきます。
そして、話を聞く態度も大切になってきます。ただ単に話を聞くのではなく、一語一句聞き逃すことがないよう全身全霊を傾けてください。
聞いた話のポイントをメモにとることはもちろんですが、ボイスレコーダーで録音し後ほど確認できるようにすることも大切です。
お伝えしたことを参考にし、読み手を魅了し惹きつけるストーリーを作成してみてくださいね。
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