一流セールスコピーライターが命と同じぐらい大切にする「スワイプファイル」を知っていますでしょうか?スワイプファイルとは既に結果を出しているセールスコピー(セールスレター)を集めたものになります。
そのスワイプファイルをどう活用していけば良いのか?などスワイプファイルを活用することで得られるメリットを理解できていない方も多いなと感じたので、ここではスワイプファイルの作り方・使い方についてお伝えします。
1、スワイプファイルとは?
スワイプファイルを知らない方も多いと思います。まずはじめにスワイプファイルとは?ということを説明します。
スワイプと言うのは、「盗む」とか「借用する」という意味。端的にいうと、パクる為のファイルを作成するという事です。
パクるというと、、言い方が悪いかもしれませんが、、参考にするセールスレターを集めたもの。世界中で売れているレターをできるだけ多く手元にファイリングしておくことです。
一流と呼ばれるセールスコピーライターは例外なくスワイプファイルを充実させています。
1-1、一流セールスコピーライターは白紙から書かない
「一流セールスコピーライターは白紙から書かない」これが平凡コピーライターとの違いだと言う人もいます。
そもそもセールスコピーは白いキャンパスから芸術作品を生み出すクリエイターではありません。一流セールスコピーライターはすでに結果がでているスワイプファイルを上手に活用し完成させます。
何かを作り出すクリエイティブというより、スワイプファイルから拝借(パクリ)、つなぎ合わせるのでコネクティブに近いのです。
コピーは芸術だという方もいますが、そもそもセールスコピーの目的は結果を出すこと。これしかありません。結果がでなければ意味がないのです。
それを理解しているので、すでに結果がでているコピーを参考にし1%でも多く反応を得るためのセールスコピーを書くことに専念します。先人が失敗したことをあなたがやる必要はありません。成功例を参考にすることが結果を出す秘訣です。
一流は白紙から書くのではなく既に結果がでているコピーを参考にしている
1-2、なぜ?スワイプファイルを使う必要があるのか?
なぜ?スワイプファイルを活用する必要があるのか?ということですが、結果が出やすいということと別に白紙(ゼロ)からセールスレターを書くのは時間がかかりすぎるからです。
もちろん、時間をかければかけるほど良いセールスレターを書き上げることはできます。ですが…現実世界ではそんなに多くの時間を費やすことはできません。
なぜなら期限があるからです。いついつまでにセールスレターを仕上げて欲しいとクライアントに要求されます。ですので書き上げるスピードも必要になってきます。
スピードはこれまでどれくらいセールスレターを書いたか?という経験であげていくことはできますが、ただ単に書き上げるスピードが早いだけでは本末転倒です。
「結果を出すセールスコピーをできるだけ早い時間で書き上げる」このことを考えた場合、やはりスワイプファイルを使いセールスレターを仕上げていくことが1番なのです。
そうすることで結果を出すことができ、時間を有効に使うことができるようになるのですから。
一石二鳥とはことことなのです。
2、スワイプファイルの作り方
2-1、売れているセールスレターを集める
結果がでていない(売れてない)セールスレターを集めると、あなたは売ることができないセールスコピーライターになってしまいます。
売れているセールスレターを集めなければいけないことは理解できますよね。ですが、、、売れているセールスレターとは?どんなものなのか?どこに存在しているのか?それが分からない方も多いですよね。
初心者ではどれが良いのか見分けをつけるのが難しいです。まったく売れてないセールスレターをスワイプしてしまったら、大変なことになっちゃいます。
そうならない為に、ここでは売れているセールスレターとそうでないものの見分け方をお伝えします。
まず簡単な見分け方としては広告をクリックした後のレターがずっと変わらず同じものか?ということが上げられます。広告を出す(出稿)には当たり前ですがお金がかかります。それは安い金額ではなく多額を要します。
つまり、反応がないセールスレターはすぐにボツになるのです。お金をかけても最終のゴール(購買、見積もり、問い合わせ)に繋がらなければドブに捨てているようなもんです。反応がなければ広告を出す意味はありません。
逆に広告クリック後、出続けているセールスレターは反応が取れているという証拠。結果がでている証拠なので、スワイプファイルとして認定し保存しましょう。
有名なセールスコピーライターが書いたセールスレターも見逃すことはできません。
有名なセールスコピーライターでも100発100中成功する訳ではありませんが、本質を突いた素晴らしいものが多いです。
海外の方でいえば、ジョン・ケープルズやゲイリーハルバート、ジョセフ・シュガーマンなどが有名です。日本だと神田昌典さん、ダイレクト出版の小川さん、寺本さんが有名でしょう。
それらの方が書いたセールスレターと他のものを見比べると様々な違いが分かるようになります。どんな要素が入っているか?全体の構成案はどうなっているか?など、目を凝らしながら確認していってください。
そうすると、、、これは素晴らしいセールスレター、これはイマイチだな、、自分だったらこうする。など分かるようになってきます。
最終的には自分が見極められるようになるのがベストですので、まずは様々なセールスレターをスワイプし見比べることから始めると良いと思います。
2-2、オススメのスワイプファイル保管・保存方法
スワイプファイルを保管する方法は主に2つのやり方があります。それは、パソコンでデータとして保存するか、それとも印刷して紙として保管するか?どちらも良し悪しあるので、そちらを説明します。
まず、現代人には欠かせないツール(パソコン)での保存ですが、一台にたくさんのセールスレターをスワイプでき、データとして持ち運べるのでとてもお勧めです。
ですが、セールスレターを書く時にスワイプから拝借する際は少し、、やりづらく感じるかもしれません。
逆に印刷して紙として保管する場合は大量の書類になりますので、管理面は大変です。ですが、パソコンを見ながら手元に置き、照らし合わせながら見れるという点では優れています。
どちらも良し悪しありますが、ご自身の好きなように保管してみてください。
僕はデータとしてパソコンで保存しています。そして、セールスレターを書く時に参考にするスワイプレターが決まった時にそのセールスレターを印刷するようにしています。
2-3、パソコンデータ保存お勧めツール
パソコンでデータとして保存する時には、Full Page Screen Captureというツールを使うのがお勧めです。Full Page Screen Captureとは長いセールスレターを丸ごとキャプチャ(画像保存)してくれる便利なツールになります。
GoogleChrome(グーグルクローム)の拡張機能ですので安全にダウンロードでき誰でも簡単に使える超便利ツールです。※もちろん無料ですのでご安心ください。
ダウンロード方法や使い方を詳しく解説したページを見つけました!:
http://fooline.net/full-page-screen-capture/
ブラウザがGoogleChrome(グーグルクローム)であれば簡単にダウンロードできるので是非、使ってみてください。
3、スワイプファイル使う時の注意点
まずはじめに、、使うときの注意点から。これらを知らなければ、、、どんなに結果がでているセールスレターを参考にして書いたセールスレターでも反応がでないことがあります。
そうならない為にも、これからお伝えする3つの注意点をしっかり頭に入れてください。
3-1、丸パクリはご法度
丸パクリは話になりません。人としてのモラルの部分ですので、、僕がどうこういうことでもないのですが、、丸パクリは犯罪と同じではないかと思います。
実際に広告やセールスレターで丸パクリして訴えられた人もいます。まぁ、、そんなことはしないと思うのですが、、念のため書かせていただきました。
ただし、、丸パクリではないアイデアをパクるのはOKです。例えば、、、
売れているセールスレターの一部分:
私がピアノの前に座るとみんなが笑いました。でも、弾き始めると…
アイデアをパクった一文:
私が起業するといったら周りから失笑されました。ですが、、起業1年後には…
これぐらいなら問題ありません。
1語1句丸パクリ(コピペ)するのは論外ですし犯罪ものですので、絶対に行わないでください。
3-2、出し先などがマッチしているか
セールスレターと一言でいっても、、新規のお客さんに出すものや既存客に出すものなどがあります。最初に買ってもらう集客商品(フロント商品)のレターと、購入して欲しい本命商品(バックエンド商品)のレターなど様々です。
ここで確認して欲しいことは、出し先がマッチしているか?ということ。参考にするセールスレターとこれから書くセールスレターの出し先がマッチしているようなら大きな反応を得ることができます。
一度も商品・サービスを買ったことがない人に伝える言葉と一度、商品・サービスを購入してくれている既存客に伝える言葉は違いますよね。ただ単に売れているセールスレターをパクれば、結果がでるという単純なものではありません。
参考にするセールスレターはどのタイミングで誰に向けて出し、売れたのか?ということを確認することが重要。
3-3、複数のものからスワイプしている
これはよく犯す間違いなのですが、複数のスワイプファイルから一部分(パーツ)を抽出している方がいます。
セールスレターはヘッドラインからオープニングにかけては1本の線で繋がっていなければいけません。
ヘッドラインだけこっちのスワイプから、オープニングは別のスワイプから拝借してしまっては、一本の線が繋がらず結局なにが言いたいのか?読み手に伝わらず混乱してしまう原因になります。
真似をするなら徹底的に真似をしてこそ、効果を発揮するということ。
(もちろん丸パクリをしろと言っている訳ではありません。)
ヘッドライン(キャッチコピー)からオープニングの部分の繋ぎはセールスコピーライターが寝る間を惜しみ考え、考え、考えだしたものになります。
それをバラバラで使うと効果が半減してしまいますし、スワイプさせて頂くセールスコピーライターに失礼です。
複数のものからスワイプするのではなく、できるだけ1枚のスワイプレターから拝借してください。そうすることで最大限の効果を得ることができます。
4、スワイプファイルを使うことのメリット
これまでスワイプファイルを使うメリットについていくつかお伝えしてきましたが、ここで今一度まとめます。様々なメリットがあるのですが僕が特に大きく感じているメリットを4つあげます。
4-1、結果に直結しやすい
セールスコピーを書く=結果が出すということは口酸っぱくお伝えしています。見込み客から反応をもらえなければすべて無意味になります。
そうならない為に結果に直結しやすいスワイプファイルを活用します。なぜ結果に直結しやすいか?すでに結果が出ているものばかり。テスト(実証)済みなのです。上手くいっていることを真似するモデリングと同じ考え方です。
上手くいっているセールスレターを参考にするだけで結果が半分保証されたといっても過言ではありません。
4-2、書くことに対し悩み苦しむことがない
セールスコピーライターとしての一歩をスタートした人は誰もが一度はこの壁に直面します。それは、、なかなか文章を書くことができない。。
もちろん、僕も経験しています。パソコンの前で何時間も頭を抱え、、、「ううう~」と唸り声をあげていました。考えれば考えるほど無限ループにハマっていき、、、文章を書くことができないのです。
でも、、リミットは迫ってきている。と焦る気持ちもあり、、、苦しんでいました。ですが、、、スワイプファイルを使うとこのように悩み苦しむ必要がなくなります。
なぜなら、、構成や文章の一部分もすべてパクることができるから。参考となるお手本があるので、それに沿った文章を書けば良いからです。
4-3、レベルの高いセールスコピーをかける(初心者でもOK)
初心者が最初からレベルの高いセールスコピーを書けるとは思っていませんが、スワイプファイルを使うと、そうでもないんです。
ある程度のレベルであれば初心者でも問題なく書けてしまうのは、スワイプファイルの恐ろしいところでもあります。それほどスワイプファイルは強力なものであり、一流セールスコピーライターの結晶でもあります。
実際に僕もスワイプファイルを活用し書き上げたセールスレターで個人でたった1日で150万円(利益)を売上げたこともあります。まだまだ駆け出しのセールスコピーライターだったにも関わらずです。
4-4、売れるセールスコピーを短時間で書き上げられる
時間は有益なのはみなさんもご存知だと思います。人間はみな平等に1日24時間が与えられています。この時間をどう有効活用していくか?これが人生の質を決めます。
セールスレターも14日間かけて書き上げるよりは、、3日で書き上げた方が他のことに多くの時間を費やすことができます。
また、デッドライン(締切)もあるので、できるだけ早く書けることも一流セールスコピーライターには必要なスキルになってきます。
ですが、スワイプファイルを活用すれば短時間で売れるセールスコピーを書き上げられます。ただ単に早く書き上げられるということではなく、「売れるセールスレターを書ける」ということがポイントです。
5、スワイプファイルの使い方
実際どのようにスワイプファイルから拝借すれば良いのか?どうすればスムーズにセールスレターを仕上げることができるのか?という疑問を解決するため、ここからは具体的なスワイプファイルの使い方について書いていきます。
5-1、文章の構成を参考にする
セールスレターは必要なパーツが組み合わさり1枚のレターになっています。僕はプラモデル制作と同じような感覚です。
まず、どんなパーツをどのような順番で組み合わせ、最終的にどんなゴールに持っていくのか?それを解析することが必要になってきます。
例えば、、
「お客さまの声」がこのタイミングで入っている。冒頭の掴みの部分はこうなっている。商品・サービスを進める前に具体的にイメージできるような行動喚起を促しているなど。
それぞれのパーツをどの順番で伝えているかということを解析する必要があるのです。その順番がおかしな順番であれば、読み手に伝えたくても伝わらない原因になってしまいます。この構成案をスワイプファイルから拝借し真似ていくのです。
書く作業の前に何を書かなければいけないか?というそれぞれのパーツをスワイプファイルから分析することがまずは必要になります。そして、そのパーツの素材をそれぞれ当てはめながら1枚のセールスレターにしていきます。
1枚の長い文章を書くというイメージではなく、必要なパーツを組み合わせて1枚にするイメージです。そう考えるとスムーズに書くことができます。
構成案を真似ることを心がける
5-2、最初の“つかみ”であるアイデアを参考にする
セールスコピーで最も重要なことの一つに、読み手に読まれないという壁を取り除かなければいけません。
この壁をクリアする手助けになるのがアイデアを参考にするということ。冒頭のつかみの部分で売れているセールスレターであるスワイプファイルはどのようなアイデアを使っているか?
最初のつかみの部分のアイデアを参考にしてみてください。アイデアといってもぼんやりしているのですが、、単独広告として業界史上もっとも成果をだしたウォールストリート・ジャーナルのセールスレターでのアイデアは、
まったく同じ年齢、学歴、同じ会社のメーカーに勤めている2人を比べ、何が違いを生じさせたのか?という素晴らしいアイデアを用いています。
ウォール・ストリート・ジャーナルセールスレターの冒頭:
ウォール・ストリート・ジャーナル
アメリ力ンドリームのデイリーダイアリー
読者の皆様へ
25 年前の美しい春の夕暮れ時、二人の若者が同じ大学を卒業しました。
彼らはとてもよく似ていました。
二人とも平均的な学生より成績がよく品格もあり、将来に向け情熱的な夢に満ちていました。
最近、この二人は 25 回目の同窓会で大学にやってきました。
彼らは相変わらずとてもよく似ていました。二人とも幸せな結婚をしていました。
また、二人とも子供が 3 人いました。
更にわかったことですが、二人とも卒業後は同じ中西部のメー力ーに勤めて今もそこで
働いています。
しかし違いもありました。一人はその会社の小さな部署の管理職でした。
しかしもう一人は社長でした。
何が違いを生じさせたのでしょうか?
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このアイデアはどんな業界・市場に関わらず使うことができます。最初のつかみの部分でどれだけ読み手を惹きつけることができるか?これ重要です。
最初のつかみのアイデアをスワイプファイルから参考にする。
5-3、様々な言葉の使い方を真似る
現代では単語や言葉の言い回しなどの数である語彙数が平均1万5000語ぐらいだと言われています。昭和30年代の調査では3万語でしたのでおよそ半分にまで減っているのです。
テレビや音楽(音声)、パソコンが普及したせいで読書量が減っているのが原因だと言われているのですが、セールスコピーライターであるなら様々な言い回しや単語は知っておいた方が得します。
知らない言い回しはとっさにでてくることはありませんので、スワイプファイルを日頃から手書きで写す(写経)をやってみたり、実際に声に出す音読などし少しでも語彙数を増やすことが大切です。
スワイプファイルはそのような活用方法もあるのです。知らない言葉や言い回しは書こうと思っても書けないので、まずは様々な言葉の使い方(言い回し)に多く触れることを心がけてください。
売れているセールスコピーの言葉の使い方や言い回しを参考にする。
6、まとめ
腕のある料理人が秘密の調味料レシピを持っているのと同じように、スワイプファイルは一流セールスコピーライターには欠かせない秘密道具です。
スワイプファイルは無料で集めることもできますが、実際に売れたセールスレターのスワイプファイル集を買ってみることも必要です。なぜなら、何倍にも利益として跳ね上がってくる確率が限りなく高いから。
スワイプファイルを日頃から集めること。そしてスワイプファイルから真似をしてセールスレターを作成すること。この2つは必ず実行してください。それが一流セールスコピーライターに近づく第一歩でもあります。
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