嫌われる勇気 自己啓発の源流アドラーの教えとは?

あなたは他の人に嫌われたくないという理由で、いやいや頼みごとを引き受けたり、思ってもいないことを言ったりしたことはありませんか? 誰でも他の人に疎まれたくありません。

しかし、そんなことに気を取られていると全く身動きの取れない、窮屈な人生になってしまいます。よりよく自分らしく生きるために私たちはどうしたらいいのでしょうか?

そんな人生のヒントが沢山盛り込まれた著書『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラーの教え」』では、自己啓発の父と謳(うた)われていたアルフレッド・アドラーの心理学を簡潔にやさしく教えてくれる解説書になります。

自己啓発や心理学などと聞くと「難しそう」「私にはわからない」など思う人もいるかもしれません。ですが、物語の対話形式で書かれており、非常に読みやすく、中学生でも楽しめる作品になっています。どんな状況の方にもきっと心を揺さぶられる内容ですが、個人的には次に当てはまる方にお勧めです。

✅なかなか行動する一歩が踏み出せない
✅人とのコミュニケーションの距離感がつかめない
✅過去をひきずりやすい

幸せを感じられない
✅他人と比較してしまう
✅自分の価値が分からない

時には衝撃的であり、時にはそっとあなたの背中を押して応援してくれることでしょう。

今回はあなたの人生を変えるかもしれないアドラーの教えについて『嫌われる勇気』の内容をもとにご紹介していきます。

項目は以下の通りです。

  • アドラーとはいったい何者なのか?
  • 人間の悩みはすべて人間関係?
  • 私は私、あなたはあなた
  • 本当に自分が自分であるための選択をする
  • 窮屈にしているものは一体なにかを突き止める
  • コミュニティの大切さ

物事の本質を極める哲学的な項目になってますが、堅苦しく考えず、早速アドラーの教えについて一緒に考えていきましょう。

アドラーとはいったい何者なのか?

アルフレッド・アドラーは世界的にはフロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨頭といわれていますが、国内ではほとんど聞いたことがないのではないでしょうか? オーストリア生まれの精神科医、心理学者、社会理論家として、世界中で活躍していました。

「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言し、対人関係を改善していくための具体的な方策を提示していくアドラー心理学は、人間関係に悩む現代社会にこそ必要な思想です。

人間の悩みはすべて人間関係?

人は自分にとって幸せでありたいと思っているにもかかわらず、同時に他の人から認められたいと思いがちです。しかし他人に認められたところで、「自分が幸せになるか」といわれれば、そうでもありません。「親に褒めてもらいたいから」「世間に認めてもらいたい」などの承認欲求をアドラーは否定しています。

なぜなら自分の意志に反し、他人の意見を優先するのではあなたの人生、個性や考えを殺してしまうからです。子どもにとって「親にかわいがってもらえる」「世間に認めてもらえる」という考えも、自分の思い込みにすぎません。

必ずしも親や世間が自分の思っていたように反応するとは限らないのです。難しいかもしれませんが、他の人の意見がどうであれ、それを思い煩うのはやめましょう。

ある親子を例に見てみましょう。親は子供に将来お金に困らないように世間一般に言われている安定の道へ進んでほしいと願っています。その親は自分が子供のころにお金で苦労をしたので、「子どもにはそんな思いはさせたくない」と思っていたためです。

あるとき、子供は親に「将来アーティストになりたい」といい始めます。それが子供にとって本当にやりたかったことだからです。親はいずれ興味や関心は移ってゆくものと思いながらも「将来苦労するのは目に見えている」といい顔をしませんでした。

繊細なその子供は敏感に親の意図を感じ取り、結局アーティストの道をあきらめ、親の進める大学を卒業し、大手の会社に入社もきまりました。

子ども可愛さに苦労をしてほしくないという気持ちはわかりますが、まさに親の思惑通りに子どもの人生が操られているようにみえます。子どもがその選択をして本当に幸せだったのか、後悔はしていないのか本人にしかわかりません。では、このような状況の時にアドラーの教えではどういった考え方が有効なのでしょうか?

課題の分離をする

そこでアドラーの教えでは、課題の分離という言葉がでてきます。課題の分離と聞くと堅苦しい表現に聞こえますが、要するに私は私、あなたはあなたで線引きをすることです。

上記の親子の例では、親と子の課題を分離することが大切だということです。つまり、親が、どれほど子どもの将来について思おうが、それは子どもの人生の課題であり、親があれこれいって指示をして子供の行動や思考範囲を狭めるべきではないという考えです。

そんなことを言われても「自分の子どものことなのだから気になって心配するのは当たり前だ」「子どもに目標や目安を授けて何が悪い」という声もよくわかります。ただ、それが子どもにとって良かれと思っていたことをどうとらえるか、どう実際に行動するかは子どもの課題なのです。

そこの区切りを付けられると親子であれ、夫婦であれ、友人であれ、あらゆる関係性をうまく保てることになります。

本当に自分が自分であるための選択をする

「自分が自分らしくあること」「自由であること」「しがらみや煩わしさから解放されること」などは、人生において大きな課題の一つであると思っている方も多いでしょう。その唯一の方法は嫌われる勇気を持つことだということです。私たちは自由を組織からの解放と考えがちです。ここでの組織とは以下のようなグループを指します。

・家族
・学校
・部活
・家庭
・地域社会
・国家

あらゆる分野の組織からいかに解放されるかと思っている方も多いかと思います。しかし本当の自由とは組織からの解放ではなく、自分自身との対話から始まるのです。真剣に幸せについて考えた時、組織が原因ではないのです。幸せになることを妨げているのは自分自身かもしれません。

窮屈にしているものは一体なにかを突き止める

私たちは他人をコントロールできません。全ての人を満足させることはできないのです。アドラーは過去の経験や背景によって私たちの人生が決まるのではなく、いつでも自分自身で決められるといっています。

ひとつ事例を見てみましょう。

Aさんはサラリーマンだと仮定しましょう。2年間同じ業務を任されています。同僚にも環境にも恵まれていますが、新しく赴任されてきた上司とは先日ちょっとしたミスで叱られてギクシャクしています。

考え方1

「私は高学歴でもないし、退屈に何十年も同じ業務を続けていくんだ。こんな単純作業でもミスをして、上司にもできないやつだと思われただろう。」

考え方2

「今回はちょっとミスをして失敗をしてしまったけれど、後で挽回するぞ!そうだ、もう2年も同じ業務をしているから、ちょっと工夫をしていつもとは違う資料作りをしてみよう。同僚のBさんはデザインが得意なようだし、相談してみよう。」

このように、考え方次第でモチベーションもかなり変わってきます。出来事をどうとらえるか、その後の行動や思考にどうつなげていくかは自分次第なのです

他の誰でもなくあなた自身が選んで選択していった結果が今なのです。そのためには周りに何を言われても立ち向かう勇気が必要になってきます。

コミュニティの大切さ

では、どうしたら承認欲求もせず、他人と比べず、自分らしく生きていくことができるのでしょうか? 大切なのは私たちは仲間だという意識を持つことです。

敵である、もしくは優越をつけようとする無意識の考えが私たちの人間関係をギクシャクさせている要因の一つとなってしまいます。私たちはインターネットの普及により、ネットサーフィン、ショッピング、ビジネス、映画鑑賞など、外に出ずとも一人でも楽しんで過ごせる時間も増えました。

しかし私たちは、それでもひとりでは生きてはいけません。健全な心を保ち、人間らしく過ごすためには、コミュニティが大切だということをアドラーは説いています。

自分が好きなゲームの仲間うちでもいいですし、ボランティア活動でも構いません。他人を仲間として受け入れ、居場所を感じることが大事なのです。なぜならコミュニティに存在していることで、自分の価値を実感できるのです。

比べる対象は自分自身

他人のことを「これをしてくれたから」「これをくれたから」などの行為のレベルで人を判断するのではなく、期待していた言動をしてくれなくても相手のありのままを受け入れるよう心がけましょう。

たとえば、生まれたばかりの赤ん坊は自分ではなにもできません。周りの人の助けがなければ、生きていくのも困難です。もちろん私たちのために赤ん坊が何をしてくれるかなど考える人などいません。時にイライラすることがありながらも、その存在だけで生命の神秘や癒し、喜びを与えてくれるのです。

ここでポイントとなるのは、自ら「この赤ん坊のためになにができるか」「家族(コミュニティ)の為になにをあたえることができるか」を考えることが大切です。その波動がつながって邪な思いもなにもなく築ける関係性が真のあるべきコミュニティの姿といえるのです。相手を仲間として受け入れることで、よきライバルであっても、競争心はなくなってきます。

しかし、比べる対象がいないのに、自分がどう成長したと感じられるでしょうか? 自分の成長を確かめたい場合には、常に過去の自分を比較対象にしましょう。私たちは育った環境や状況、能力やスキルなどひとりずつ違っています。スキルを習得するのに非常に速い人もいれば、遅くとも自分のペースで確実で学んでいく人もいます。

他人と違うのは当たり前なのです。「自分ができたから相手もできるはず」と考えてしまうと、どうしても他人にプレッシャーを与えてしまいます。そうならないためにも、自分は自分の今ある課題に取り組み、自分自身を向上させていくことで、相乗効果で周りとの関係も自然とよくなっていくことでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか? アドラーが提唱する「嫌われる勇気」単に勇気をだしてがんばろうという理想論ではありません。「自分が幸せだ」と感じるのはいつでも「今ここにある」自分の考え方次第であることを忘れないでください。

どんなにつらいことがあってもこういったマインドでいられたら少しだけ楽になれる気がしませんか?この本やアドラーの教えを通して少しでもあなたがより幸せな人生を歩んでいけることを願っています。

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ABOUTこの記事をかいた人

山崎 麻美

千葉県出身。バイリンガル セールスコピーライター。アメリカ在住時にアメリカ人と日本人のビジネスアプローチの違いに興味を持つ。セールスコピーライターに出会ったことをきっかけにコピーライティングの素晴らしさを知り、学び始める。現在は外資企業にてB2Bマーケティングを担う傍ら、「日本にある素晴らしい商品やサービスを海外に伝えたい」と日本と海外をつなぐコピーを提供している。