「マインドマップってなに?」「どんな効果があるのだろうか?」
「マインドマップってどうやって書いたらいいのか?」
このページにたどり着いた人はそう思っている方がほとんどなのではないでしょうか?
マインドマップはビジネスはもちろん、日常生活や目標(夢)達成ツールとして活用している人は多くいらっしゃいます。
マインドマップ講座やワークショップなどもあり、より身近になり、全世界でこれまで20億人以上が触れたともいわれています。
ビジネスに携わる人は一度は聞いたことがある、「マインドマップ」ですが、実際にマインドマップを書いたことがある人は少ないのではないでしょうか。
ここではマインドマップの意味や書くことで得られる効果、はじめてのマインドマップの書き方やマインドマップおすすめの本や無料ツールまで完全紹介していきます。
マインドマップについての知識をすべて理解したい方は最後までお読みください。
1、マインドマップとは?
マインドマップとは?を説明する上で欠かせない人物がいます。それはマインドマップ考案者であるトニー・ブザン氏。
1-1、マインドマップ考案者 トニー・ブザン氏
トニー・ブザンは、マインド・マップの世界的に有名な発明者であり、脳、記憶、スピード・リーディング、創造性および革新の専門家です。彼はForbes誌の世界トップ5のスピーカーの1人に選ばれました。
トニー・ブザンは、脳の働きを40年以上にわたって研究してきた結果、人生の創造性をより一層創造的に発達させ、潜在能力を最大限に発揮させる技術を開発し、洗練することに専念しています。彼は世界中の何百万人もの脳を覚醒させました。
引用:https://imindmap.com/speakers/tony-buzan/
トニー・ブザン(Tony Buzan)氏はイギリス人で、1942年にロンドンで生まれました。
トニー氏は1970年代にマインドマップを考案し、本の出版をしながら世界各地でセミナーを開催しマインドマップの普及活動を行っています。
今では世界中に公認マインドマップインストラクターを輩出しております。余談ですが、トニー氏は親日家でありお寿司が大好物のようです。(日本人としては嬉しいですね^^)
1-2、マインドマップの俗称 スイスアーミーナイフ
情報や思考を整理するためのツールであり、「ノート術」だとも言われています。
もう少しわかりやすくいうなら、頭の中で起こっていることを目に見えるようにした思考ツールです。
大きな紙の中心にテーマをおき、それに関連することを放射状に書き出しつなげていきます。文章では分かりづらいので、完成したマインドマップの画像を載せておきます。
画像引用:どもども遠田幹雄BLOG|マインドマップの書き方をマスターしてマインドマップを使いこなそう(マインドマップ作成とサンプル紹介)
画像をご覧いただければわかるように、あるテーマの全体像を把握しやすくなるということが大きな特徴です。
一つのテーマ(物事)を俯瞰してみれる鳥の目になれるというと分かりやすいでしょうか。
トニー氏はマインドマップのことを脳のスイスアーミーナイフといっています。スイスアーミーナイフとは様々な機能が一つになった万能ナイフです。
「これ一本あれば大丈夫!」というように「マインドマップがあれば、あらゆることに活用することができる」ということです。
脳のスイス・アーミーナイフ万能ナイフにたとえられるマインドマップは驚くほど多機能でビジネスや日常の問題解決まで様々なことに対応できるように工夫されているなと感じています。
僕の見解としてはマインドマップは「記憶力」「想像(発想)力」を高められたり、鳥の目として物事の全体像を俯瞰してみれるのでやるべきことが明確になること。そして、テーマでの弱点などを見つけられる最適な思考ツールです。
1-2、マインドマップを日本に広めた人は、
日本一のマーケッター
マインドマップを日本に広めた人は日本一のマーケッターと言われる神田昌典氏です。
2000年ごろに神田氏が主催するセミナーで、「すべてのメモはマインドマップで書いています」とマインドマップを愛用していることを公言したところ、Amazonでマインドマップの書籍の売れ行きが急上昇したようです。
神田氏自身もこうおっしゃっております。
「マインドマップ自体は70年代からありますし、日本でも何度かブームがあったようです。でも、私が紹介した2000年頃には『知る人ぞ知る』存在になっていました。日本での何度目かの“マインドマップ・ブーム”は私が作ったと言えるでしょう」
引用:http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0611/01/news088.html
2、マインドマップを書くことで得られる効果
さて、ここからはマインドマップを書くことであなたが得られる効果などについてお伝えします。
人間の脳は情報を記憶する時、すでに知っている情報(既知)と関連し記憶していきます。
例えば、先程お伝えしたマインドマップとは?ということを伝えるのにトニー氏は多くの人がすでに知っているもの(スイスアーミーナイフ)に例えました。
すでに知っているものに例えることでマインドマップとは?ということが身近になり理解しやすくなるのです。
新しいものを学ぶにはすでに知っている他のものと関連付けることは学習法の基本といわれているので、これに沿っているのがマインドマップなのです。
あるテーマに関連することを繋げていくので、脳にストレスをかけることがなく、
・理解力
・発想力
・問題解決力
などといった脳のもつ力をフルパワーに引き出すことができます。
ある調査では、会社員がマインドマップを活用したところ、仕事の効率が大幅に向上し様々なプロジェクトをこなせ大きな結果につながった報告されています。
それ以外にも、これまで僕たちが行ってきたノートづくりや学習法に比べ、記憶力や学習能力が15%も高まったという研究結果も報告されています。
そういった事実や実体験から、マインドマップを書くことで期待される効果を4つにまとめました。
マインドマップに期待される効果
正直、、どんな効果があるのか?は人それぞれではありますが、一言で言うならアイデアと思考の明確化に大きな効果を発揮します。
2-1、思考の整理につながる
「あれもこれも、、考えることが多すぎて、、もうどうしていいかわからない!」
そんな状態になった人も多いのではないでしょうか?
ビジネス(仕事)でいうと、毎日のタスク管理、年間行動スケジュール、学習(読書)について、日常のことでいうと、子育て、ダイエット(筋トレ)、貯金についてなど、、。
僕たちは仕事(ビジネス)や家族(子供)のことなど、日々、考えるべきことがたくさんあります。
今、僕たちの脳は、常にストレスと混乱にさらされています。そういった状態で正常な判断をすることは難しくなってきます。
マインドマップを活用することで頭の中のごちゃごちゃが見える化でき、思考の整理に繋がります。
頭の中のごちゃごちゃ(思考)がきれいに整理される
2-2、より柔軟な発想(アイデア)が生まれる
ビジネス(仕事)でのミーティング、新たなプロジェクト会議などで誰もが思いつかない発想(アイデア)を出したいと思ったことはありませんか?
そう思っても、肝心なときにパっと閃めくアハ体験ができる人はそうはいません。
そして、、どうすれば良いアイデアが生まれるのか?ということも分からない人も多いです。
無限プチプチを開発したバンダイ社員の高橋晋平さんが考案した手法「アイデアしりとり」ではしりとりを用いながら連想ゲームのようにアイデアを抽出していきます。
具体的なステップは、
1、テーマを決める。
2、しりとりをしながらアイデアを100個書き出す。
3、出したアイデアからベスト5のアイデアを選ぶ。
4、1~3を繰り返す
引用:http://ideakey.jp/shiritori/
一見、なんの関係もなさそうなキーワードでも出していくことで、自分でも考えられないような新たなアイデアを強制的に生み出していきというもの。
アイデアしりとりと同じようにマインドマップにも関連することを書いていくことで新たな発想が生まれやすくなってきます。
連想ゲームをしていく感覚ですね。アイデアは様々なことを連想することで生まれやすくなるということは科学的にも解明されています。
思考力が想像力が鍛えられるアイデアの種を見つけることができる
2-3、記憶力がアップする
記憶は何かと結び付けられると長期記憶化しやすいと研究結果がでています。
初めて会った人を覚える時、その人の外見(特徴)から連想し記憶していくのではないでしょうか?
例えば、高橋さんが特徴的な黒縁メガネをかけていれば、「黒縁メガネ=高橋さん」と連想させ覚えていきます。
このように記憶はイメージを連想させることで確かなものになっていきます。
マインドマップはまさに連想させるものなので、記憶力が高まる最適のツールだということ。
考案者のトニー・ブザンもマインドマップはもともと記憶ツールから始まったと言っています。
マインドマップは記憶力を高める思考感覚を養える
2-4、何をやれば良いかが明確になり、行動力につながる
マインドマップの最も大きな特徴が全体を見渡せる鳥の目を持つことができるというもの。
一つのテーマに関するものを書き出しグループ化していくことで、全体として物事を冷静にみることができるのです。これは僕自身とても実感しています。
例えば、プロジェクト進行時、
「あれもこれもしなければいけない、、」「何から手をつけていいか分からない。。」とあたふたしたことがありませんか?
こういったモヤをすべて取り除くことができるでしょう。そして、それだけでなく、
●今やらなければいけないこと(課題)
●最終ゴールまでの具体的な道筋
といったものが明確になり行動力にはずみがついていきます。
ゴールするためには、現在位置をしらなければゴールに向かうことはできませんし、ゴールするためにどんな問題があるかを事前に知ることで達成率は高くなります。
そのためにもマインドマップを活用し、全体を見渡す鳥の目を手に入れる人は多くいます。
目の前の課題はもちろん、最短ゴールまでのアクションステップを見つけられる
3、あの有名一流企業もマインドマップを取り入れている!
マインドマップの効果は様々な国で認められているため、今でも多くの個人や企業で取り入れられています。
有名どころでいうと、マイクロソフト社のビル・ゲイツ氏。ノート術としてマインドマップを活用しているらしいです。
そして、アル・ゴア米元副大統領は環境保護などの事業活動をコーディネートするためにマインドマップを活用しているとインタビューで明かしています。
企業でいうと、ナイキ、ディズニー、IBM、American Express、コカコーラなどといった誰もが知っている世界の一流企業でも採用されているようです。
日本企業でも、SONY、日立製作所、富士ゼロックスなどもマインドマップを大いに活用しています。
4、マインドマップを書く際の注意点と大切にしたいこと
考案者のトニー・ブザン氏はマインドマップを書く際のルールを、12個にまとめています。
(マインドマップ12のルールと言われているものがこれです。)
①無地の紙を使う
②用紙は横長で使う
③用紙の中心から描く
④テーマはイメージで描く
⑤1ブランチ=1ワード
⑥ワードは単語で書く
⑦ブランチは曲線で
⑧強調する
⑨関連づける
⑩独自のスタイルで
⑪創造的に
⑫楽しむ!
引用:Wikipedia
これらすべてのルールを守らなければマインドマップではないという考えがある人もいるのですが、僕はすべてを守る必要はないと思います。
あまりルールに縛り付けられるとマインドマップを作成する際の創造性が乏しくなってしまうからです。
この12個のルールの中で必ず守って欲しいことは3つ。「用紙の中心から描く」「創造的に」「楽しむ!」です。
この3つの中でも一番意識して欲しいことは「楽しむ!」ということ。楽しみながらマインドマップを描くことができれば、創造も豊かになり新たな発見や課題克服への道をすんなり見つけることができるでしょう。
とはいってもルールはあって無いようなものです。マインドマップで大切にして欲しいことは、とにかく楽しむということ。楽しみながら自由に頭にあることを書き出していってください。
とにかく「楽しむ!」ということを忘れないで!
5、マインドマップの書き方 作成手順
それでは実際にマインドマップを作成していきたいと思います。
ステップ1:まずは紙の真ん中にテーマを書きます。
「どんなテーマにすればよいのか?」ということですが、現在悩んでいることや頭の中で整理がついていないことをテーマにすると良いと思います。
例えば、これからセールスコピーライターになりたい!と思っているのであれば「セールスコピーライターへの道」というテーマにするといった具合です。
ステップ2:テーマから枝(ブランチ)を伸ばしていく
次にメインテーマから枝を伸ばしていきます。頭の中で思い浮かんだことを短い単語で次々に書き出していきます。
情報の具体性は階層が下がっていくほど具体性があがりますが、、あまり気にせず思いついたことをどんどん書いていってください。
マインドマップ初心者はちゃんと具体性の度合いを守りながら書いていこうとしますが、まずは思いついたことを躊躇せずにどんどん書いていってください。
後ほど、修正や削除はいくらでもできるので、スピードやリズム感の方が大切です。
ステップ3:具体性を広げていく
ステップ2で伸ばした単語(キーワード)から1階層具体的なものを書いていきます。
枝の先になるに連れ、具体性が上がっていくので、ここでは抽象的なものではなく、固有名詞を書いていくことを意識していってください。
例)読書→著者→本のタイトルといった感じに。
ステップ4:全体を俯瞰し、足りない要素を埋めていく
ある程度、情報を書き出した後、一度全体を俯瞰してみてください。「あれを忘れていた!」「これもあったね!」など抜けを見つけやすくなります。
このように完成までもっていきます。
ここで注意して欲しいのは完璧なマインドマップはないということ。あくまで情報の整理ツールなので、抜けがでたりすることはあります。
完璧を求めるのではなく、頭の中の情報を整理することができればOKだということを理解しながら完成させてください。
個人的には納得できないぐらいがちょうどいいのかなと思っています。なぜなら、そこから新たな発見やアイデアを見つけやすくなるからです。
4ステップ!マインドマップ作成手順(まとめ)
ステップ1:タイトルを決める(中心に書く)
ステップ2:関連要素(単語)を周りに書いていく(思いついたことでOK!)
ステップ3:それらを繋ぎながら具体性を広げていく
ステップ4:全体を俯瞰してみて完成までもっていく。
7割ではありますが、「セールスコピーライターへの道」というテーマでマインドマップを作成してみました!作成までの流れで参考にしてもらえれば嬉しいです。
6、マインドマップ無料ツールを紹介
ここからはマインドマップのツールを紹介します。手書きで書くのが良いと伝えている方もいますが、僕はこれらのツールを用いています。
理由はPCに保存できるということ、使うことに慣れちゃったので時間短縮になるからです。手書きだと用意するものも多く、気軽に取り組むことが難しいかもしれません。
まずはここで紹介するツールを活用してみてください。
6-1、定番中の定番 XMind(エックスマインド)
XMind:http://jp.xmind.net/
マインドマップ作成ツールといえばこれという定番中の定番がXMindです。とても使いやすいですし、綺麗なマインドマップを描くことできます。
無料で使えるのも嬉しいですよね。
6-2、スマホにおすすめのマインドマップツール
当たり前ですが、スマホはパソコンと比べ画面が小さいです。マインドマップは全体を俯瞰してみれることが大きな特徴なので、そこを考えた場合、基本はパソコンでの作成をおすすめします。
とはいえ、スマホやタブレットでマインドマップを作成したいという人もいると思います。
僕自身、、ほぼパソコンでしか作成していないので詳しいことまでは分からないのですが、スマホやタブレットで使えるマインドマップツールもありますので、ご紹介します。
simpleMind+
iPhoneのAPPStoreで「マインドマップ」と検索すると一番最初にヒットするアプリがこれ。
無料版・有料版(840円)はカラーの違いやGoogleドライブやドロップボックスでの同期ができるかどうかの違いです。
携帯にインストールして操作感を試しましたが問題なく使えるツールでした!無料版で十分ですので、スマホをメインで使う方はこのアプリを試してみてください。(※注意※ iPhone用のアプリになります。)
6−3、Android版はこちらのツールがおすすめ
Mindjet for Android:
https://play.google.com/store/apps/details?id=net.thinkingspace&hl=ja
7、マインドマップでおすすめの本 必読本2冊
最後にマインドマップに関する書籍を2冊ご紹介します。
1冊目:新装 ザ、マインドマップ
画像引用:Amazon
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マインドマップ考案者のトニー・ブザン氏の代表的な書籍です。
Amazonで「トニー・ブザン」検索してもらえばわかる通り、トニー・ブザン氏は数々の書籍を出版しております。
多数の書籍の中でも、マインドマップについてのバイブル本と言えばこれです。マインドマップの基本から書き方、実例まで網羅されているので、とても参考になります。
Amazon評価の声
★★★★★:関連書籍も出ているが、やはりこれ
マインドマップに関しての書籍は多々出ているが、やはりこの書籍が最も読むべきであると思う。紙の質も吟味されてこだわっている事も感じた。実践の仕方も十分に理解出来る。実際に書き出しながら、やりながら、この書籍を読み返せば有用性が高まるし、実際に高まった。
★★★★☆:必読
マインドマップの初心者から上級者まで広く読める一冊。特に後半のグループワークへの応用は、非常に参考になる。ブレーンストーミングの原則が見事に取り入れられている方法ですね。
2冊目:マインドマップ超入門
画像引用:Amazon
購入はこちら:Amazonへのリンク
これは『トニー・ブザン教育協会公認』のマインドマップ入門書となります。マインドマップについてざっくりではありますが、大切なところを捉えまとられているなと感じました。
図柄も多く用いられているので、初心者にはうってつけの本です。本(活字)を読むのが苦手な人は薄くて気軽に読めるこの本をおすすめします。
Amazon評価の声
★★★★★:ざっくりと分かりやすい!
マインドマップを、使えるようになりたくて、こちらを購入。超入門というだけあって、図柄がいっぱいで、読みやすかったです。頭の中がごちゃごちゃしたときに、全体図としてまとまるので、書くのが楽しいです!
★★★★☆:最初に読みたいマインドマップの本
マインドマップを知りたい人には、一番最初に読んでもらいたい本です。
本格的に習う前、いくつかのマインドマップ本を読みましたが、いまいちよく分かりませんでした。それらの問題を解決するためには、オススメです。ただ、内容は簡単で、本も薄いので、人によっては満足感が得られないかもしれません
まとめ
マインドマップについて詳しくお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?
大切なことは知識として持っているのではなく、まずは一度マインドマップを作成してみることです。
そうすることで、マインドマップの持つ力を実感することができますし、深く理解することができるでしょう。
マインドマップ作成のルールをいくつかお伝えしましたが、覚えておいて欲しいことは楽しみながら自由に描いていくこと。
楽しむことができなければ、続けることはできないので自分のルールで楽しみながら書いていってみてください。
何か悩んでいたり、スッキリしないなと思っている時にはぜひ!一度マインドマップを活用してみて欲しいです。
問題や悩みを解決できるマインドマップは、人生を彩り豊かにしてくれるツールの一つとして重宝すること間違いありません。
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